門井慶喜さんの新刊本を探していたら出会った本。
表紙は麗しき『赤坂離宮』だと思いますが、この本は改訂版であり2019年に出た物もあったのですが、そちらには30件紹介されているのが、この改訂版だと29のよう。(閉館して見学不可になったものを除いたのかな)
いずれにしても写真満載で美しいし、私も実際訪ねた場所もいくつかあったのでほくほくして読み始めた。
明治・大正・昭和と誕生した年を区切って紹介される。
東京近郊のものは結構訪ねているのだけれど、やはり関西は名前すら知らなかった建物がいくつか。
そんな中印象に残ったのは明治22年ごろ建てられたという『旧ハンター邸』。
ペパーミントグリーンの外壁、美しいレースのようなガラス窓がふんだんにはめ込まれた二階建て。が、これ今は動物園の敷地内にあるとか??北野からの移築のようですが、動物園で保存管理してるのかなぁ?(あとで調べなくちゃ)
大正7年辰野金吾設計で大阪に建てられた『大阪市中央公会堂』も凄い。
大きなステンドグラスは華やかで、そしてまるで日本神話のような絵画が描かれていたりとにかく重厚。なんとなく『日比谷公会堂』が浮かんだけれど同じように古いけれど全然違う。
門井さんの文章で「一人のお金持ちが出資してできた」とありましたが、そういう時代だったのねぇ。今もその建物が人々に愛されてるって凄いこと。
東京では『旧岩崎邸』『旧古河邸』『鳩山会館』、横浜の山手などなど拝見していますが実際住んでみたいなぁと私が思った家は1軒しかない。
それは三鷹の『旧山本有三邸』。
玄関入ってすぐのイングルヌックとか「出版社の人を待たせるのに最適では!?」なんて見学時に思ったのですが、門井さんの文章によると別の人が建てたものを山本有三が居ぬきで購入したとあり、知らなかったぁ。
(「人気作家なんだから自分で建てればいいのに」ともありますが、門井さん意地悪ねぇ・笑 ご自分が素敵な洋館を建てられたからってみんながみんなそうするものでもないでしょう)
この家はとにかく可愛らしい。光をたくさん取り込んだ建物なのも好きだし、庭も広くて寛いでしまう。
(「三鷹の作家は太宰治だけではないんです」と門井さん書かれてますが、この家見て太宰の連想なんてできないなぁ・笑 対極に感じてしまう)
保存運動などのお陰で古いお屋敷をこの目で見て気分を味わう事が出来るわけですが、行けるうちにもっとしっかり歩いて出掛けてみたい。
この書評へのコメント