献本をいただくことが初めてです。記念すべき1冊目となりました。
もともと翔泳社さんの本はIT関連の参考資料として拝読していたため縁を感じました。
キャッチコピーにも記載した通り、本をめくってすぐにつかまれてしまい、まさに著者の方の術中にはまりました。
著者によると「つかみ」とは驚きと謎を設計することだそうです。キャッチコピーの一文は謎であり、読み進めればわかるのですが、人に説明する際の極意で読者が勘違いしがちな部分を解説してくださることで読者に驚きが提供されていきます。思い返せばネットの動画広告でも最初に問いかけのあるものが増えた印象がありましたので、つかみの極意は非常に有用であることが読み始めからさらに納得させられました。
最初のほうに問いかけをすることが有効であることについては、私は大学時代に教職課程で履修済みでした。ところが業務に忙殺されていくにつれて学んだことが忘却の彼方にありましたので、今回読み直せてよかったです。
記憶に残る部分が最初と最後というのも科学的な根拠が示されており、かつ日常でよく感じる部分でしたので非常に納得しました。教育系の番組だったり、eラーニングなどは、最初に授業の概要を説明し、最後に必ずまとめを入れているのでこれもまた伝え方の要点だと思いました。
個人的には本書の表紙を確認したとき、「つかみというとやっぱりプレゼンなどの説明する側の資料になるかな~」と思っていました。しかし実際に読むとプレゼンに限らず、普段の職場での会議において心理的安全性を確保する必要性なども記載されていました。私の中の思い込みである「つかみ=話す側の極意」というものが、実は受け手の雰囲気を作ることも必要になるという著者の説明を受けて驚きました。普段なんとなく職場の普段の雰囲気を良くしておくと仕事がしやすいから挨拶したりちょっとお土産を配ったりなどとコミュニケーションをとることを意識していましたが、こうしてはっきりと根拠に基づいて記載してくださると普段行っていたことは無駄じゃなかったんだなとしみじみ感じました。
お気に入り度を星4とした理由としては、非常に忙しい人が読む(さらう程度の時間しかない)場合、すぐに万人に通じる内容ではないと感じたからです。どうしても営業目線のたとえ話が多く、例えばこれを教育に置き換えるのはしっかり読み込んで自分のこととして考える時間が必ず必要になります。逆に言えば営業の人は本当に明日から使える例文もあって即戦力になるはずです。
営業ではないけど…という方についてはトリビア感覚で読めると思いました。著者が説明する原理原則について、テレビのコマーシャル、あるいはネットの動画広告、定期購入を促す画面に描かれた内容がピタリとあてはまるので、日常と絡めて読める気がしました。非常にうがった見方をするのであれば、ここに書いてあることをしっかり理解できれば変な営業には引っかからなくなるかもしれないと思いました。また広告以外でも、普段のちょっとお仕事的な会話の時に気を付けるポイントとして自分事として読めれば、社内でのコミュニケーションが少し円滑になりそうです。私は営業ではないのでこの感覚で読んでいました。
著者によると「短いは正義」だそうですので、この書評だと正義ではありませんね。
もっと端的に書けるよう、精進していきたいです!
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