イギリスではお客さんのためにという習慣、感覚が非常に薄い。日本では、国鉄や郵便事業などを民営化した。そうすれは、事業は効率化が図られ、サービスも向上するだろうということで民営化が断行されたのだ。この成功がサッチャーの目にとまった。それでサッチャーは公共の事業の民営化を行った。
しかし、貴族や富豪は労働者が働く現場などまったく知らない。それで、富豪である社長は、利益をあげるために、多くの労働者の首切りを実行した。その結果、現場の労働者が大幅に減り、国などが事業をしていた時よりサービスは悪化した。普通民営化すればサービスはよくなるはずなのに。
高尾さんの観方が少しおかしいなと思ったことがある。
大富豪あるいは貴族のハウスキーパーとして、高尾さんは働く。大富豪はしばしば若い女性を結婚相手として選択する。その結果、次々若い女性を求めて、離婚、結婚を繰り返す。女性はその都度、慰謝料や遺産相続を要求獲得してゆく。しかし、そのまま女性は老いるにつれて孤独で寂しい生活になってしまう。何もすることがない。衣食住にかかわることは変わらずすべてハウスキーパーがやってくれる。なにも生活ですることがないのである。
これだから、高齢で離婚した女性は辛い生活を送ることになると高尾さんは言う。
ハイクラスの女性は、同じクラスの人たち同士の交流があるだろうし、スポーツや趣味での交流もあるだろうし、高尾さんのようなロークラスの女性の一面的な見方のように思う。
高尾さんが失職して、イギリスのジョブセンターに行くと、英語の学校を進められた。
イギリスに来てから、会話はするが、本格的に英語を学ぶのは30年ぶり。訓練学校へ行くと、びっくりするのだが、生粋のイギリス人が2人いる。ごくまれに文盲の人がいるのだ。その他はヨーロッパのイギリス以外、フランス、スペイン、イタリア、そしてソマリアなどアフリカ諸国の人。
日本人は漢字、かななど日本語表記から英語を学ぶ。アルファベットを見ながら英語を覚える。ところが、他国の人は、自国語がアルファベット表記。そのためどうしても自国語にひきずられ、なかなか英語に到達しない。
高尾さんはそういう障害がないため、才能もあるのだろうが、英語がメキメキ上達する。この話は、本当に盲点であり、驚いた。
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