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猫がマスターの満月珈琲店は、お客様に幸せを運んでくるお店。こころ温まる、大人のファンタジーです。

満月珈琲店の星詠み
 満月珈琲店ーー満月の夜に神出鬼没に現れ、猫のマスターと店員がお客様に合った極上のデザートを提供し、占星術に基づいた星詠みをしてくれるお店。


 ある時は鴨川の河原に、ある時は京都御苑に“お客様”の前にふっと現れる満月珈琲店。運命の糸に操られるようにお店にやってきたのは、5人のお客様。彼女たちは、小さな悩みを抱えています。

芹沢瑞希はアラフォーの女性作家。若い時にシナリオ・ライターとして売れ、ヒットドラマを次々に生みだしたけど、今は落ち目で企画も通らない。
中山明里はやり手の放送ディレクター。順調に出世して万事上手くいっているように見えて、実は個人的な問題を抱えていた。
鮎川沙月は若手女優。妻子ある男性との不倫が報じられて、出演が決まっていたドラマからも外されてしまう。
水本隆は、この話に出てくる唯一の男性。大学時代に友人と立ち上げたIT会社を経営している。会社は順調だが、時々わけのわからないトラブルに巻き込まれてしまう。
早川恵美は梅田の大きな美容院で人気の美容師。だけど「何かが違う」と感じていた。

店のマスターは身長2メートルはあろうかという大きな三毛猫。大きな体にエプロンをつけている。店員もみんな猫。
そこで“お客様”に提供されるのが、「惑星アイスのアフォガード」や「満月アイスのフォンダンショコラ」などの素敵なデザート。そして、心に響く星詠みをしてくれるのです。

星詠みを聞いた“お客様”は、素直になって自分の本当の気持ちに気づき、迷いが吹っ切れて前に進み始めます。
実は”お客様”の5人は小学生の頃に起きたある事件で繋がっていて、それが彼らの前に満月珈琲店が現れた理由なのですが、それは読んでみてのお楽しみということで。


現実と幻想の間にあるような、とてもお洒落な大人のためのファンタジーです。
巻頭にはイラストレーター、桜田千尋さんが描いたデザートのイラストが載っていて、ゴージャスで透明感ある絵が素敵です。


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  • 掲載日:2020/11/15
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