三毛ネコさん
レビュアー:
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東野さんの短編集です。
短編集である。
・正月の決意 正月を迎えた達之と康代の夫婦。近所の神社に初詣に行くと、町長が下着姿で倒れていた。警察が身柄を預かり、意識は戻ったのだが一時的に記憶喪失になっており、しかも頭を殴られて頭の骨にひびが入っているという。殺人未遂ということで、本格的に捜査が始まる。あまり頼りにならない警察だったが、康代の発言から事件の真相が分かる。そして達之と康代はある考えを捨てた。どちらかと言えば、コミカルな話である。
・十年目のバレンタインデー ミステリー作家の峰岸は、10年前に知里子と付き合っていた。ある日突然、別れのメールが届き、峰岸は彼女のことがずっと気になっていた。10年経った今日、知里子と一緒に食事をすることになったが、彼女はある目的を持って峰岸に近づいたという話。東野さんの別の小説で似たような話があった。
・今夜は一人で雛祭り 三郎は会社員。妻は亡くなり、一人娘が秋に資産家の医者の所に嫁ぐことになっている。向こうでうまくやっていけるのかと心配する三郎だが、雛祭りの雛の飾り方から妻の思わぬ一面を知り……。人間のしたたかさを感じる。
・君の瞳に乾杯 内村は、合コンで好みの女の子に出会う。名前はモモカ。だが、彼女は自分のことは話さない。ようやく分かった彼女の正体は……。そして、内村の正体はさらに意外だった。なかなか考えられているオチだ。
・レンタルベビー 近未来のSFである。エリーとアキラは赤ちゃんロボットをレンタルして、疑似子育て体験をする。ロボットだが、ちゃんとミルクを飲んだり、ウンチもする。母親の気分を味わうエリーだが、彼女には近未来ならではのあり得ない事情があった。こんな未来もありそうだ。
他に4編を収録。身近にありそうな話から、SFや本格的なミステリーまで、バラエティーに富んでいてなかなか楽しめる短編集だった。
・正月の決意 正月を迎えた達之と康代の夫婦。近所の神社に初詣に行くと、町長が下着姿で倒れていた。警察が身柄を預かり、意識は戻ったのだが一時的に記憶喪失になっており、しかも頭を殴られて頭の骨にひびが入っているという。殺人未遂ということで、本格的に捜査が始まる。あまり頼りにならない警察だったが、康代の発言から事件の真相が分かる。そして達之と康代はある考えを捨てた。どちらかと言えば、コミカルな話である。
・十年目のバレンタインデー ミステリー作家の峰岸は、10年前に知里子と付き合っていた。ある日突然、別れのメールが届き、峰岸は彼女のことがずっと気になっていた。10年経った今日、知里子と一緒に食事をすることになったが、彼女はある目的を持って峰岸に近づいたという話。東野さんの別の小説で似たような話があった。
・今夜は一人で雛祭り 三郎は会社員。妻は亡くなり、一人娘が秋に資産家の医者の所に嫁ぐことになっている。向こうでうまくやっていけるのかと心配する三郎だが、雛祭りの雛の飾り方から妻の思わぬ一面を知り……。人間のしたたかさを感じる。
・君の瞳に乾杯 内村は、合コンで好みの女の子に出会う。名前はモモカ。だが、彼女は自分のことは話さない。ようやく分かった彼女の正体は……。そして、内村の正体はさらに意外だった。なかなか考えられているオチだ。
・レンタルベビー 近未来のSFである。エリーとアキラは赤ちゃんロボットをレンタルして、疑似子育て体験をする。ロボットだが、ちゃんとミルクを飲んだり、ウンチもする。母親の気分を味わうエリーだが、彼女には近未来ならではのあり得ない事情があった。こんな未来もありそうだ。
他に4編を収録。身近にありそうな話から、SFや本格的なミステリーまで、バラエティーに富んでいてなかなか楽しめる短編集だった。
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フリーランスの産業翻訳者です。翻訳歴12年。趣味と実益(翻訳に必要な日本語の表現力を磨くため)を兼ねてレビューを書いています。サッカーファンです。
書評、500冊になりました。これからも少しずつ投稿していきたいと思います。
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- 出版社:光文社
- ページ数:277
- ISBN:9784334911515
- 発売日:2017年03月30日
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