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波津雪希
レビュアー:
床屋に絡んだストーリー。
 生前に墓を建てようとして、霊園に下見へ行こうとしたら

何故だか、孫が付いてくる。

そもそも、孫の勇が穴倉勲の元に来たのは

一週間前に娘の香が旦那と一子に住んでいる所から

飛び出して、実家に帰ってきたことなのだが

それが、『床屋さんへちょっと』のストーリーに

深くかかわってきます。



 『床屋さんへちょっと』は、章を進めていくと

時代が逆行して、過去に戻って行きます。

なんだか、タイムマシンに乗った気分ですが

最初の章で孫の勇が、霊園に付いて行き

霊園で、死神(霊園の営業マン)から穴倉勲を

守り>契約を即決させなかったこと。

そして、坊ちゃん刈りを嫌がった勇が

床屋に行って、髪を切って貰ったことが

霊園は昔、穴倉勲が社長をしていた菓子製造の工場が

会ったことなどが、後のストーリー(過去の話)で

キーポイントとなります。



 最後の章だけは、未来にへとベクトルが向きます。

娘の香は、小学生時代は神童だったのに

大人になるにしたがって、小学生の様な企画書を作ったり

起業した会社の金を社員に横領されたり、

旦那を寝取られたりと、歳を経るごとに

駄目に人間と化していきます。

しかし、穴倉勲が生前通っていたところでもあり、

亡くなった場所でもある、床屋兼理容室に

偶然入り、父親や自分の昔話や聞いたことにより

人生の崖っぷちから這い上がる希望を得たのは

一種の奇跡でしょうね。

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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1961 件)

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