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人気作家、今野敏さんの空手についてのエッセイです。

  • 琉球空手、ばか一代
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  • 出版社:集英社
琉球空手、ばか一代
人気作家にして空手塾を主宰。そんな著者が書く、空手についてのエッセイ。

今野は中学生の時に、ブルース・リーが空手の達人を演じたドラマを見て、自分もそんな風になりたいと思った。そして巻わらを突いたりし始めるのだが、拳ダコもできなかったところを見ると、あまり成果は上がらなかったらしい。この練習には挫折するのだが、今度は下駄をはいて跳び蹴りの練習を始める。やはり目標はブルース・リーの技である。

しかし、高校時代は特に空手を本格的にすることもなく過ぎる。

彼が空手を始めるのは大学に入ってからである。

糸東流の空手サークルに入り、稽古を本格的に始める。3か月ほどすると筋肉もついてくる。そして、試合にも出てまぐれで勝ってしまう。そんなこともありつつ、著者は大学を卒業して東芝EMIに入社する。そこで再び空手を始める。その空手道場の仲間と飲みに行き、ケンカをすることもあったらしい。と言っても、著者は平和主義で、本当はケンカは嫌なのだが、先輩がやっているので仕方なく加勢する、ということだったようだが。

ちなみに、著者の属していた流派は「常心門」。沖縄古流の流れをくむ流派である。従って、沖縄唐手では当たり前だったセーサン、ワンシュウといった型をやる。フルコンタクトではなく、寸止め空手である。今野は無事に黒帯を取る。そして棒術も習うようになる。空手の突きや受けは、棒術をやらなければ理解できないからだ。

著者は、沖縄の文化としての空手が好きだと言う。だから今野が書いた空手家の小説はすべて沖縄の古流唐手の使い手になっている。

その後、著者は空手道場「今野塾」を作る。そして古流の唐手に魅了され、それを教えるようになって現在に至るわけだ。

ユーモアを交えて自身の空手体験を語るのだが、空手に興味がある私としては非常に面白かった。これからも空手家の小説を書いてほしいものだ。
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  • 掲載日:2020/12/05
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