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夜になるとばけものになるなんて、狼男みたい。

よるのばけもの
 冒頭の

『黒い粒が一滴の涙の姿で零れ落ちた。』

何時の頃から、あっちーは、夜になると人間から

ばけものになる。そして、ばけものなので眠らない。

何故、ばけものになったかは詳しい説明がないので

判らないが、ばけものとなり夜の街を徘徊する。

そんな、あっちーが気まぐれに言った

学校の教室に矢野さんがいた。

彼女は常日頃から、いじめられており

何故だか、夜中に学校に忍び込み

昼間出来ないようなことを学校でしている。

ばけものになった、あっちーも怖がらず

あっちーだと認識するのも凄いが

能天気そうに見える矢野さんが

クラスメイトのことを観察しており

様々な事件の犯人や表面に見えない

人格などを掴んでいるのは、とても興味深い。



 無害だと思え荒れた笠井のことを

警告した緑川さんも普段からクラスメイトを

観察しているので、うわべだけの優しさには

気付いていたのでしょう。

矢野さんがやったと思われていた

一連の嫌がらせは、恐らく笠井が

行っていたことで、他人が虐められることを

心の中で笑っていたのでしょう。



 孤立している矢口さんの事を気遣って

クラスから孤立したあっちーは

その日から眠れるようになったというのは

ばけものに変身しなくなったと解釈するのでしょう。

なので、ばけものになったのは行動と心が

帰りしたことによる影響?

そんなことから推測すると本書は

モダンホラーなのでしょう。
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  • 掲載日:2019/08/20
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