逢魔宿り




 
  

実話がベースとのこと。怖かった。『お籠りの家』『予告画』『某施設の夜警』『よびにくるもの』『逢魔宿り』。すべて魔と逢う物語だ。とくに、『よびにくるもの』と『お籠りの家』は強烈。映像化するといいと思う。
体験者から怪談を聞き、それを小説にするというスタイルらしい。 実話系怪談の臭いがプンプンする生臭い…

					本が好き! 1級
					書評数:1372 件
					得票数:25721 票
					
よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。




 
  

実話がベースとのこと。怖かった。『お籠りの家』『予告画』『某施設の夜警』『よびにくるもの』『逢魔宿り』。すべて魔と逢う物語だ。とくに、『よびにくるもの』と『お籠りの家』は強烈。映像化するといいと思う。
体験者から怪談を聞き、それを小説にするというスタイルらしい。 実話系怪談の臭いがプンプンする生臭い…




 
  

作品の構成は八本目の槍と似ている。大阪冬夏の陣という最後の決戦に参加した諸将の半生と真田幸村の関係を描いた作品ですべて読み終わると幸村という人間というのか真田兄弟の夢が見えてくるという構造になっていた
本書は大阪冬夏の陣、つまり豊臣家滅亡戦争を描いた物語である。 織田有楽斎、後藤又兵衛、毛利勝永、伊…




 
  

俳人山頭火を奇人町田康が研究する。奇天烈すぎる人生だ。正直というのか、まじめというのか、不真面目というのか、自由人。
俳人というか、廃人ですね。 自由に生きるにも、ほどがある。 俳人山頭火の人生を、奇人町田康が…




 
  

石田三成に対するリスペクトが強すぎ。そんなに優秀だったのかな。
石田三成に対するリスペクトが強すぎ。 実際は、これほど優秀ではないとは思うのだが、ありうる話しでは…



 
  

後北条家五代を描いた物語だが、最初の三代までは好みだったが、四代目の氏政が凡庸すぎて、こいつのせいでダメだったような気がしました。それにしても武田信玄と上杉謙信はとてつもなく強い。
鎌倉幕府の執権でないほうの小田原の北条氏を描いた物語。 それも初代の早雲から、滅亡時の殿様である五…



 
  

ベストセラー『アーモンド』を生んだ韓国の「チャンビ青少年文学賞」を受賞した作品です。貧しい中学生の男の子ジョンインが黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。
韓国の「チャンビ青少年文学賞」を受賞した作品というと傑作『アーモンド』がある。怒りや恐怖を感じること…




 
  

コロナがあったから失われ、でも、コロナがあったから出会えたこともある。自作の望遠鏡で天体観測の大会をオンラインでする学生たちの熱い夏を描いた傑作。読後感最高でした。
ソーシャルディスタンス、三密、マスク・・・。 コロナで息苦しいあの時代、子供たちは何もかも制限され…




 
  

願いが叶う木なのかと思ったら、これは想いを伝える木なのだ。はじめて会った叔母に助けられ、その命令で神社のクスノキの番人をさせられる話しなのだが、その願い。人それぞれにドラマがあり心をゆさぶられた。
問題を起こし、このままだと刑務所かと思っていたところで叔母に助けられた。その人の命令で不思議な力があ…




 
  

もともとの原点はホラー色が強い作品だが、それを見事に清朝というのか王権批判にしている。最後の章がそれだ。最後のほうの桃源郷に皇帝が行く、そこで体験する過酷なまでの仕打ち。ここが大切なところに感じた。
『聊斎志異』のリメイク(二次創作)。 『聊斎志異』の印象は、日本で例えると百物語に近いものだった。…




 
  

表題作の魂手形は面白い。あの客はシャーマンみたいなものなのか。最後の復讐代行が凄まじい。宮部さんの小説は面白いな。
三島屋変調百物語の七巻です。 今回は三話あります。一話100ページ前後と読みやすく、それでいて不思…



 
  

鬼退治で有名な源頼光が敵役。山の民が大江山の鬼、土蜘蛛などと蔑視され討伐の対象となっていたという史実とは思えないファンタジー小説。
今村作品にはずれなし。 と言われているのですが、この作品は初期の作品であり、ぶっちゃけ普通です。 …



 
  

安倍元総理がモデルなのだと思う。リスペクトが強すぎる。総理の死で影武者になった男が代わりに難問に立ち向かうという形式、インバウンドを使った景気対策、大災害、感染病、東京オリンピック。台湾有事。
モデルは安倍元総理だと思われる。いささかリスペクトがすぎるとも思わなくもないが、安倍氏が戦後の総理と…




 
  

ヒューゴ賞受賞作品。おとぎ話しとファンタジーの融合。三つの課題をなして墓守の女を味方にし、ゴブリン市で解放した剣士を仲間にし、ゴッドマザー教母の叔母を勧誘し、極悪王で姉の夫を倒しに行く旅。
これは当たりでした。ヒューゴ賞受賞作品ということで読んだのですが、最初、冒頭で骨の犬を作ったとか、イ…




 
  

楠木正成が城から死んだと偽装し逃げた。後醍醐天皇らが捕獲された。そこで終わっている。太平記はそこからはじまる。どういうことなんだ。ふざけすぎ。
コントにしか思えない。 例えば・・・。 >>万乗の君なめたらあかん >>なめたらあっか…




 
  

大正期から戦前戦後あたりまでに関しての記述は見事だった。近代史をここまでわかりやすく書いた本ははじめてだ。
歴史の嫌いな人が、だいたい話しているのはごちゃごちゃしていてわかりにくいということだと思う。 それ…




 
  

タイトルの意図が最後になり理解でき、なるほどと納得した。陽のあたる場所に生きる白鳥と闇夜に生きる蝙蝠。誰が白鳥で誰が蝙蝠なのか。二つの恋の様子があのシェークスピアの悲劇と重なる。
東野作品はやたらと映像化されている印象が強い。 たぶん、わかりやすいからだと思う。 シンプルなミ…



 
  

本格ミステリーです。スウェーデンミステリー。絶対的な田舎の権力者地主が頭を殴打され、ウナギの罠の中で密室状態で発見されます。かなり面白い。
古典の名作として名の知れた1967年に書かれたスウェーデンミステリー。 かなり古臭い展開なのですが…



 
  

他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一番孤独なクジラというのがいて、それが52ヘルツで声を発している。主人公の女性は虐待されていた過去が。虐待されている中学生と知り合う。同じ周波数の持ち主。
同じ立場の人間にしかわからないことはある。 共感振動に近い感覚なのかもしれない。 同質の人間には…



 
  

主人公が精神的なショックて゛小学生から成長が停止している女子高生というのがいい。でも、推理力は大人顔負け。難事件を解決します。
かなり出来の良いミステリーだと思う。 二話構成となっていて、最初の保健室登校の同級生の死の謎は、こ…



 
  

殺人事件の現場から犬が消えていて、その犬を過去に一家惨殺をした受刑者が飼っているという面白い設定。この男の犬愛がすごい。 16
殺人現場から一匹の犬が消えた。 その犬を元一家惨殺犯の男が飼っていた。 潜入取材をし男に接近…