夜のサーカス





夜のみ開催される驚異のサーカス。人々は魅了されるが、そのサーカスを舞台にシーリアとマルコの戦いは続く。過酷な運命に抗う手立てはあるのか。
世界を旅するサーカス「ル・シルク・デ・レーヴ」は夜のみ開かれる。サーカス内のテントには美しくも奇想天…

本が好き! 1級
書評数:337 件
得票数:11607 票
昔からずっと本は読み続けてます。フィクション・ノンフィクション問わず、あまりこだわりなく読んでます。フィクションはSF・ホラー・ファンタジーが比較的多いです。あと科学・数学・思想的な本を好みます。





夜のみ開催される驚異のサーカス。人々は魅了されるが、そのサーカスを舞台にシーリアとマルコの戦いは続く。過酷な運命に抗う手立てはあるのか。
世界を旅するサーカス「ル・シルク・デ・レーヴ」は夜のみ開かれる。サーカス内のテントには美しくも奇想天…



ファンタジーであるが、その世界観や設定は副次的なものであり、作者の人生観や哲学を織り込んだ作品。
ノーラは自らの人生に終止符を打とうとしていた。愛猫は事故死し、仕事はクビになった。恋人とも仲間とも上…





中国における暗黒の時代、極限の状況においての人間の本質と光を描いた力作。当然中国本土では発禁です。
黄河のほとりの第九十九更生区は所謂知識人と呼ばれる人々が収容されている。西洋に毒されたという罪人たち…




ジャーナリズムとはかくあるべし。今も輝くノンフィクションの名作。
在日朝鮮人の金嬉老は幼少期から差別を受け荒んだ生活の中、暴力団に嵌められ謂われなき借金を負わされた上…





「新宿鮫」シリーズであるが、大沢さんの深見に対する思い入れを感じさせる秀逸なハードボイルド
警察は離合集散を繰り返し実体の掴めない外国人犯罪に手を焼いていた。鮫島は外国人犯罪者が絡む盗品市場の…




純粋なホラー小説であるが、カメレオンのようにその印象が変化していく。映画化されそうな雰囲気の作品。
女子大生のノエミは父親の依頼により従姉カテリーナが住む寂れた屋敷を訪れる。カテリーナはそこに住むイギ…




ノーベル賞候補作家の描くディストピア小説。果たしてこれは何の寓話なのか。
物語は中国のある村で夢遊病が発生した1日を描いた物語です。主人公の念念は14歳。両親は葬儀用品の製造…





もはや名人芸としか言いようのない自由な話。ホラーなのかすらよく分からない。
このシリーズの特徴は物語の結末というか怪異に対する解決方法がそれぞれ異なることです。それどころか解決…



ユーミンのアルバムにみる女性たちの恋愛観、結婚観、仕事観の変遷。少し無理がある解釈も多いが。
今年、ユーミンファンの聖地である苗場ツアーに初めて参加することができました。あらためてユーミンの楽曲…


どうしても「罪の声」と比較してしまう。
大路亨は父親から、祖母の菊代が同郷の辻静代のことを興信所に調査依頼をしていた理由について調査して欲し…




この物語がベストセラーになった背景にはアメリカ社会の変化があるのかもしれない。
大変評判が良さそうな本なので読みたいとずっと思っていました。書評も沢山上がっていますのであらすじは簡…



私はこの作品を優れた小説だと思う。しかし受け入れることはできない。
作者の早見さんは松山に6年間移住され、愛媛が舞台の作品を生み出されていましたが、本作品がその最後とな…



「風立ちぬ」のイメージが強いが、都会風だったり、ミステリ風であったり、様々な堀辰雄を楽しめる。
本書は堀辰雄の初期ファンタジー傑作集ということで、20ちょっとの作品が収められていますが、一般的なイ…




不条理な世界にもがき、苦しみ、それでも懸命に生きようとする人たち、その世界は何を意味しているのか。分かり易い話は一つもない。
すべての話に共通するのは、文章は読み易く、難しい表現などほとんどなく、物語性が強いためすぐその世界に…




つかみどころがない物語ながら心をギュッとつかまれる不思議な作品
エールフランス006はアメリカ上空で激しい乱気流に巻き込まれた。機体は破損しながらもなんとか切り抜け…




評判に違わぬ力作。ただホラーとミステリの融合という試みは少しズルい気がしないでもない。
三津田さんの作品は散発的に読んだことがあっても、時系列にあるいはシリーズ物としてはなかったので刀城言…




清家一郎という政治家を操っているのは誰か?マトリョーシカの中には誰がいるのか?実は物語自体がマトリョーシカとなっている。
官房長官にまで昇りつめた政治家清家一郎は将来の総理大臣候補だ。右腕の政策秘書として清家一郎をここまで…




ブコウスキーが人生の最期に自分の人生観を込めた偉大なる三文小説
冴えない中年探偵ニック・ビレーンの事務所に絶世の美女が依頼に現れる。「セリーヌをつかまえてほしいのよ…




ファンタジー作家によるファンタジーであることは間違いないが、私にはSFとオカルトが混ざったような話に思える。
主人公の名前はピラネージ。しかし彼は自分が誰なのか分かっていない。その場所にいる「もうひとり」が彼を…




ボスニア紛争を舞台としたムスリムの女性カーラによる復讐譚という体裁を取りながら、西洋人に宿る騎士道精神が影の主役である重厚な物語
上下巻併せての書評となります。 本を選ぶ基準としてその時々の世の中の出来事に合わせて選ばれる方…