食卓にきた犬

老作家と犬、妻と夫、人と自然、生と死、破壊と再生、対となるもの、並び立つもの、境界の曖昧なもの。見て触れて考えて書いて、考えて、考えて、考えて、書いて、そうやって生きるひと。
森の中の古い一軒家に暮らすソフィは、もうすぐ80歳になるという作家だ。 一緒に暮らす夫とはかれこれ…

本が好き! 免許皆伝
書評数:2243 件
得票数:70839 票
本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

老作家と犬、妻と夫、人と自然、生と死、破壊と再生、対となるもの、並び立つもの、境界の曖昧なもの。見て触れて考えて書いて、考えて、考えて、考えて、書いて、そうやって生きるひと。
森の中の古い一軒家に暮らすソフィは、もうすぐ80歳になるという作家だ。 一緒に暮らす夫とはかれこれ…

かわいいと気難しいの相性は抜群!?
アイリーンに頼んだのですよ。家にある鏡を一枚残らず片づけてくれとね。わたしだって鏡が好きだったこ…

今度は同じハヤカワの清水俊二訳と村上春樹訳を読み比べてみた。
やりなおし世界文学 の一環で、○十年ぶりに『長いお別れ』を読み直そうと思い、ネット古書でかつて持っ…

○十年ぶりに再会したマーロウは、記憶にあるより甘い香りをまとっていた。
訳者あとがきのハルキ風の言い回しになぞらえて始めるならば、 チャンドラーの『ロング・グッドバイ(長…

冒頭翻訳読み比べクイズ
レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』(The Long Goodbye, 1953年)の冒頭読み…

思っていたよりもずっと読みやすく、サイエンス的な部分よりも、社会矛盾をつき人々の葛藤を描いた場面が印象に残る作品群だった。 #早川書房創立80周年
SFには疎い私だが、グレッグ・イーガンといえば、ハードSF作家というぐらいの知識はあって、きっと難解…

すてきな挿絵とともに味わえるちょっぴり不思議なお話です。とてもさびしい思いをしている少女の視点から描かれた戦争の話でもあります。そしてもちろん、愛の物語です。 #やまねこ新刊
「一日じゅう、ずっと静かに、静かにしていなきゃいけませんよ。部屋を出てもいいけれど、小さなネズミみ…

ちょっと遅れて「10月の本」を読み終えた。#12か月の本
“ひと月”をテーマに古今東西の文学作品を集めた国書刊行会のアンソロジー“12か月の本”。 『5月…

読んでいる間はもちろん本を閉じている時にもあれこれと考えさせられる物語
正直なところ、本書を手にすることをためらわなかったと言ったら嘘になる。 その理由をあげるなら、SF…

面白いだけじゃないその奥深さに恐れ入る!? #早川書房80周年
かつてことある毎にSFは苦手と言っていた私に、複数の読友さんが勧めてくださったのがテッド・チャンで、…

ちょっぴりさびしい気分のときや、自分で自分を抱きしめてあげたくなるような夜にお薦めの1冊。
そういえば、子どもの頃、「海」は夏休みの家族旅行とほぼ同意語だったっけ。 海が青いばかりでないこと…

前々から気になっていた韓国の人気SF作家のデビュー短篇集。 #ハヤカワ文庫の80冊
前々から気になっていた韓国の人気SF作家のデビュー短篇集。 差別や偏見のない世界とか、ユートピ…

征服者でも被征服者でもないが、傍観者でもいられない被支配者の立場から描くことで、正規の報告書では語られなかったであろう不都合なあれこれを含めて見えてくるものがある。
1528年、スペインの征服者(コンキスタドール)であるナルバエス率いる探検隊は、現在の米国フロリダ州…

読みたい本のリストは長くなり、読んだことのある本は無性に再読したくなり、今すぐにでも旅に出たくなる。
カルヴィーノ、エーコ、タブッキをはじめとするイタリア近現代文学の翻訳者としてお馴染みの著者が2023…

失われた海獣を求めて……!? #やまねこ本
まず、アフリカゾウの脇を抜けて、ドアから中へ入ろう。壁際に、魚やカエルや鳥が、皮のない姿で集めら…

ひとり出版社「共和国」の代表下平尾直(しもひらおなおし)氏の単著が「共和国」ではなく、同じくひとり出版社である「コトニ社」から出版された!と聞いたら、「共和国」シンパとしてはやっぱり気になる…!?
昨年創業10周年を迎えたひとり出版社「共和国」の代表下平尾直(しもひらおなおし)氏の単著が「共和国」…

ホラー仕立ての不気味な恐怖の中にうずくまるのは、苦しくなるほど切実にただがむしゃらに愛を求め続ける少女の姿。 #やまねこ新刊
あたしは、魔女なのかもしれない。 「あんたが悪魔だってことは、初めからわかってた。やっぱ、思ったと…

8月といえばやっぱり、お盆に怪談、海、戦争……。 #12か月の本
“ひと月”をテーマに古今東西の文学作品を集めた国書刊行会のアンソロジー“12か月の本”。 『5…

「ダザイもアンゴもいいけれど、やっぱり私はオダサクがいいなあ」と中学女子は言っていたけど。#角川文庫夏フェア2025
地元の小さな書店には、毎年夏になると角川、新潮、集英社の夏の文庫フェア本を並べる平台が設置される。こ…



「小説家が架空をでっちあげてなにが悪い!?地獄の沙汰も口八丁。解決さえすりゃ。真実なんかいらないのさ」とうそぶく“文豪探偵”の事件簿。もっとも探偵がでっちあげるのは「犯人」ではなかった!?
関東大震災から1年半、帝都の中心地である銀座には、まだまだ被災の爪痕が残っているが、繁華街の賑わいは…