Q:やはり二巻も読んだのか……。
A:だって、最初が「桂離宮にエロスを読む」だよ、読むでしょ。
Q:編者の井上章一氏による論文だね。ったくなんでもエロがりおって。で、どこがエロいのや。
A:なんでも、桂離宮の「楽器の間」は、智仁親王が寵愛した常子という「女体」をかき鳴らすための愛の間であったとか。
Q:阿 呆 だ な !
A:何故なら、この部屋には厠と湯殿が併設されており、そこがすなはちこの離宮の実用性ないし合目的性の存するところで。
Q:その論理だとワンルームマンションは全て実用性と合目的性があることになるじゃないか。
A:ま、その説は「楽器の間」が智仁親王の生きている時には建っていなかったということで棄却されたんだが。
Q:棄却されたんかい!まぁ、女体を楽器に見たてるのは基本だね。
A:「♬君は小鼓 しらべの糸よ 締めつ 緩めつ あの音を出す〜♬」
Q:「さァさういたういた♬ やァとやとやと♬」って乗せるんじゃない、まあどちらも名器とも言うしな。次行こう、梅川純代の「神仙の証」。何回射精を耐えたら空を飛べるのか。
A:とりあえず、「玉房秘訣」によると3回の我慢で全ての病が消滅するらしい。
Q:ちょろッ!
A:次。申 昌浩による「韓国整形美人事情」。歴史上如何なる女が韓国で美人となされたのか。関係ないけど、わしアレ好き。男児を産みあげた女性にのみ許されていた、乳房露出のチマ・チョゴリ。
Q:あれは垂乳根の母性への賛美であって、世界に誇るべき素晴らしい文化なのに、日本人が強要したということになっているのは哀しいことだ。変態日本人が強要したなら、間違いなく人妻じゃなく処女の乳房を露出させているよ。
A:うむ実に。次は劉建輝の「摩登(モダン)上海にうかぶ女体の群れ」。
Q:「女体の群れ」てww
A:この時代の上海といえば、映画「ラスト・コーション」がさ、エロいエロいという前評判だったけど、全然エロスを感じなかったんだよね。あんな無理な体位で交接出来ているのかと心配になって。
Q:きっと、トニー・レオンの
A:はい良化隊が来るから次いこうね、原田信男による「映画の中の性」ってか、ピンク映画の歴史。
Q:あぁ、憧れの日活ロマンポルノ……。駅裏の映画館、カーテン入り口に湿った座席……ってか、松坂慶子の「夜の診察室」って何だっ!観たいじゃねーか!!
A:次、平松隆円の「ギャル男のいる光景」。
Q:ギャル男ってなにそれおいしいの?
A:知らん。山口にはいなかった。
Q:次、田中貴子の「男から生まれた女」。これは、白洲正子のことだね。
A:この章はなかなか面白かった。わし、白洲正子の自伝は好きだし、その韋駄天な生き方も好きだけど、西行の話も能の話も、途中で読めなくなるんだよ。それが何故かわかった気がする。理論的な考察を最後にスルッと躱されて、彼女の「直感」に基づく何かしらに帰着する、そういうところがズルく感じちゃうんだよね。
Q:ただ次郎の妻だから妬いていたわけではなかったのか。
A:それも、ある。
Q:最後に松田さおりの「ホステスたちは、何を売る?」。
A:これね、読んでてよくわかった。男医どもの集う飲み会で、わしらに期待されているのはこの役目なんだなって。彼奴等を持ち上げて、盛り上げて、時々自虐を入れて、いいところで突っ込みも入れてあげて、気持ちよくさせてやる。頭使わなくていいから楽だけどもう飽きたね。何せあいつら、話が面白くないんだもん。
Q:特に大学の奴等、基本的に酒入ると野球と芸人の話しかしないからな。もっと面白い事話せや。でも、そんなこと思ってるからこのあいだバレちゃったね。
A:そうそう、呑み会で他科の男医に言われちゃった。「おまえ、本当は心底おれらのこと蔑んでいるだろう」てww
Q:あらやだわ、Aちゃんそんなことないわよね。今度から気をつけませう。
A:ええ、Qちゃん。そうしませう。
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