「ちいさな美術館の学芸員」さんの著書を読んで、美術館に行ったとき今までとは違った見方ができるおもしろさを発見できたような気がしてこの本も読んでみました。私が日本美術に興味を持ったのは、2016年東京都美術館で開催された「若冲展」を見に行ったことがきっかけでした。日本美術はこんなに素晴らしいいんだと若冲に惹かれ、孔雀鳳凰図見たさに岡田美術館や、京都の相国寺や両足院をおとずれたりしました。史実とは違うと知りつつも小説を読んで想像を広げたり、小説を読み終えるとその作者の絵画を観たくなり美術館や京都の寺院へ行ったりもしました。
日本絵画は額に入っていない作品も多く、なぜ屏風や掛け軸に描かれているのかという疑問や素材、絵の具についてまた、日本絵画の主だった狩野派、土佐派、琳派、円山派と代表作品と画家が書かれているのでわかりやすいのではと思います。そして、ちょっと驚いたのが海外で浮世絵が人気となった理由です。日本の陶磁器を日本から輸出する際、緩衝材として北斎漫画が詰め込まれていたとのエピソードを信じていましたが、この話自体真偽不明なのだそうです。浮世絵も通常の輸出品としてフランスやイギリスにわたり流通したと考えられるとか。
仏像に関してはほとんど興味がなかったのですが、京都を訪れた際に三十三間堂をお参りしそこで、多くの仏像たちを観たとき「もう興味がないなんて言えない」ほど感動を覚えました。仏像も四つの位如来、菩薩、明王、天部と分かれているそうで、最も位が高いのが如来。それは、悟りの境地に達したのが如来だけだから、特徴は頭のてっぺんが肉髻(にっけい)という大きなこぶのように盛り上がっているそうで、それは膨大な知恵が詰まっている示しているそうです。確かに、読んでいると楽しいし美術館に行きたくなるし京都へも久しぶりに行きたくなりました。
この書評へのコメント