歴史のなかでも、とくに、幕末が好きなこともあり、
興味をもっていた本です。
タイトルにもなっていますが、不平等条約の一つ「改税約書」が
結ばれた1866年の1年について、丁寧に描いている作品です。
1866年をターニングポイントとし、この前後に
史実とは異なる政治的決断が下されていたら、日本は、ちがった道を
歩めたのではないか、ということについて書かれていて、
おもしろいと思いつつ、読み進めました。
京都で最後の天皇となった孝明天皇と、最後の将軍となった徳川慶喜が
中心人物として描かれています。
歴史上の人物や、実在の出来事をふまえつつ、歴史上の「もし、こうであったら」
ということを描いている小説です。
もし、こうだったら、日本は戦乱をさけることができたのかもしれない、
ということについて描かれていて、斬新な内容だと思いました。
歴史上での運命の分かれ道、幕末の時代に、京都最後の天皇が思い描いたある思い
について綴られていて、深いストーリーだと思います。
心に残る作品でした。
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