ハーディングだ~! と図書館で見つけ、一も二も無く借りてきましたよ。
ハーディング、好きなんですよぉ。
本作は、深い森の奥にある、壁で守られた集落に住むフェザーという少女を主人公にした物語です。スリークというウロコフェレットが仲間(ペットではないと言います)です。
森は危険なのです。そこには奇妙な生物が棲んでおり、森自体が壁を侵蝕して来ようとしているようです。
今日もフェザーは仲間達と壁の外側に降り、パトロールをするようです。
実は、壁の外側のへこみにはメリルドゥンという男が住み着いており、フェザーはしばらく前から彼と知り合いになっていました。
悪い男じゃない……フェザーはそう考えていました。
メリルドゥンはフェザーと話をする間に、壁の内側には望遠鏡があるということを知り、それを貸して欲しいとフェザーに頼み込むのです。
望遠鏡は貴重なものでした。昔の遺物なのでしょうか? 壁の内側の者たちにはレンズを作ることはできないので、これが唯一の物、そして森からの危険を察知するために是非とも必要なものだったのです。
フェザーはメリルドゥンを信用して密かに望遠鏡を持ち出してしまったのです。
そうしたところ、メリルドゥンに望遠鏡を奪われ、フェザーも壁の下に突き落とされてしまったのでした。
意識を取り戻したフェザーはメリルドゥンに騙されたことに気付きます。
どうする? 壁の内側に戻ってみんなに事情を説明して謝るか?
でも、みんな許してくれないかもしれない。
メリルドゥンは海へ行くと言っていた。
メリルドゥンを追いかけて望遠鏡を取り戻さなければならない!
そう考えたフェザーは、スリークと一緒にメリルドゥンを単身追いかけ始めるのです。
物語は、フェザーが追跡の過程で様々な集落を発見し、そこの人達と交流していく様子が描かれていきます。
冒頭リードで書いたとおり、これはフェザーの追跡物語なのか? と思ってしまいました(まあ、実際そうなんですけれど)。そうして望遠鏡を取り戻してめでたし、めでたしなの? ちょっとそれでは深みがないけれど……。
ハーディングがどういう物語にしたのかはお読みになってみてください。
短い、童話のようなお話で、各ページいっぱいに挿絵が描かれています(挿絵はエミリー・グラヴェットが描いています)。
このところ、ハーディングってこういう絵本のような短い作品が多いですよね。
『ささやきの島』とか。初期のころの、
『嘘の木』、
『カッコーの歌』、
『影を呑んだ少女』なんかのたっぷりした長編が好きだったんですが、またそういうのを書いてくれないかな~。
読了時間メーター
□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK)/126ページ:2026/04/15
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