もとは内科医,そして研究医。大阪大学の大学院で病理学の教授だった著者。定年後に家庭菜園を始めた。素人がはじめる大変さもあるが,それを面白おかしくまとめてはる。関西弁で書かれているのも面白さを倍増させている。
この方の経歴なら退職後もいくらでも職はあったはず,それをせずに自宅の遊休地で畑をはじめた奮闘記である。それ自体で,この著者に興味津々だ。何かを始めようとすると流石に研究者だから,いろいろと調査する。それも本格的に。ということで,この本一冊で,これから畑をやりたいと思っている人は,多くのことを学べるはず。失敗も素人がはまりやすい罠も含めて楽しく読める。
この本の特徴は,写真がすべてカラーであること。野菜の写真ですからね。カラーじゃないと伝わりませんね。キュウリの大きさや様子,トマトのきれいな赤色だって正確に伝わります。印刷費用がかかっていると思いますけど,出版社と編集者はよう頑張りましたな。こういう配慮も嬉しいでっせ。
著者が研究者魂をいかんなく発揮して,野菜ひとつでも起源やら種類などをしっかり調べて情報提供してくれているのも嬉しい。自分がはじめるときには参考書として,常に携帯したくなる一冊でした。まあ,私にはやれないでしょうけど。
料理番組が好きで良く見ると言いつつ「自分じゃつくらないけどね」と言ったひとことに関西人のセンスが光る一冊と言えましょう。著者の関西弁に感化され,文章が乱れたのはご容赦あれ。
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