数字で見る日本の100年の最新版である本書には、約430の統計表、70の統計グラフが掲載されている。
第1章 国土と人口
第2章 労働
第3章 国民経済計算
第4章 資源とエネルギー
第5章 農林水産業
第6章 工業・建設業
第7章 サービス産業・商業・企業
第8章 貿易・国際収支
第9章 物価・財政・金融
第10章 運輸・郵便
第11章 情報通信・科学技術
第12章 国民の生活
第13章 国防と自衛隊
という構成になっている。その中で、特に興味を持ったのは、第11章 情報通信・科学技術と第12章 国民の生活である。
第11章について、国内の電話が開通したのは1890年のことで、戦前は一般家庭にはほとんど普及していなかったと記載されている。それが高度経済成長の中で一般家庭にも広がり、1953年には10万件、63年には100万件、72年には1000万件を超えたということが統計から読み取れた。1985年には電話事業が民営化され、電話料金が下がるけれど、携帯電話の普及により、現在は移動電話の契約数が固定電話を上回っているらしい。今は、固定電話を持たずに携帯電話だけという人も結構いると思う。電話だけ取り上げても、この100年の間で、劇的に変化していることがわかり、面白いと思った。
第12章に関して、明治以降の主な地震災害や昭和以降の主な気象災害についてデータ化されていて、興味深く眺めた。ここ数年、地震災害や気象災害が多かったと思うけれど、日本は昔から災害が多い国なのだと実感した。
統計から日本の100年のことや、過去の統計から、これからのことを考えることができる本だと思う。
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