『夜が少女を探偵にする』は、この作者のデビュー作だという。
主人公は、南バーミンガム、ルベリーに住む13歳の少女エイヴァ。3人姉妹の長女で母子家庭。母親は男にだらしなく、育児放棄気味。恋人のトレヴァーは最近母親だけでなくエイヴァにも性的な視線を向け始めている。学校にはガラの悪いいじめっ子が多く、家庭的に恵まれないエイヴァは「淫売の娘」といじめの標的になっている。
エイヴァはとても賢く犯罪史や解剖学に没頭していて、小動物の死体を見つけると傷の形状や死因、腐敗の状況を詳細に調べずにはいられない。動物の死体を秘密基地の死骸置場に運び、さまざまな状況下で腐敗がどのように進んでいくかを観察している。
ある夜、真夜中の2時に家を抜け出してエイヴァは死骸置場に向かった。2週間前に見つけて運んでおいたキツネの死骸の状態を観に行ったのだ。そして、エイヴァが死骸置場にしているその廃屋で少年の死体を発見した。それは、同じクラスのいじめっ子ミッキーだった。
エイヴァは近くの公衆電話から大人の声色で警察に通報したが、それ以降少年ばかりを狙う拉致殺害事件が続いた。殺害された少年には咬み痕があり、傍らには仔犬の死骸があった。
この作品、エイヴァのキャラが、とにかく奇抜すぎる。そういう解剖好きな子どもはいるだろうけれど、捜査に当たっているデライエ部長刑事があまりにもエイヴァに寛大かつ彼女を頼りすぎ。
犯人については、こういうタイプの話は時々目にするが、ちょっとつらい。
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