「3びきの熊の話」「ジャックと豆の木」「3びきの子豚」「赤ずきんちゃん」など、子どもの頃から知っている話もあれば、初めて読んだおとぎ話もあって楽しむことができました。赤ずきんちゃんは狼に食べられてその後は?3びきの子豚も知っている話とは少し違うかも。
覚えているようで覚えていなかったのか、はたまたおとぎ話も翻訳者によって違ってくるのか・・・それにしても、おとぎ話に出てくるお姫様や王子様はみな美しい人たち。そして、見目麗しくない野獣のような人物も実は、魔女に魔法をかけられたとか愛しい人から愛されることでその魔法が解けるなど、お約束があるんだなあとおとなになった私は純粋におとぎ話を読むことよりも、穿った見方で読み終えました。これだから、おとなになるのってちょっと悲しい。
「トム・ティット・トット」は、おかあさんが作ったパイを5つも一度に食べてしまった娘を、世間体を気にして歌った歌を聞きつけた王様が、娘を妃にしたいと条件を出しました。日に糸を5巻も紡げるとは申し分ないというのです。1年のうち11か月は妃として暮らせるけれど、12か月目には日に5巻ずつ糸を紡ぎそれができなければ問答無用で死刑だというのです。一見玉の輿のようですが、それってずいぶん残酷な話です。
そう、おとぎ話には残酷な話も結構ありますね。「赤ずきんちゃん」も食べられちゃうし、「3びきの子豚」も狼が食べられちゃうし・・・おとぎ話の中には、あのディズニーが、話を変えてしまったものもあるようです。
「妖精王の黒い塔」「バラの木」など、残酷ですがそのお話には配慮が必要なマークがついています。細やかな配慮がされているのは、子どもに読み聞かせをすることも考えてのことですよね。おとなからみると、ツッコミどころが満載なおとぎ話ではありますが、純粋な心の子どもはきっとお話の本当に大切な部分だけが心に残るのかもしれません。
最後に、「イグサのずきん」は、舞踏会で屋敷の若主人に見初められ自分の身分を隠しつつ何度も舞踏会で若主人と踊る娘の話です。シンデレラのようなお話と思ったのですが、この話「リヤ王」の元ネタらしいと「物語の豆知識」の中でチェシャ猫が、教えてくれました。
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