レビュアー:
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世界の安部公房、多分に実験的な作品だと知ってはいても、読みたくなるタイトル。はっ、もう箱に入りたくなっている?笑
段ボール箱を膝まで被った男たちの話。のぞき窓が開けられ、そこにはセロファンが貼られ、箱の中には雑貨を吊り下げるフックが取り付けられ、箱は紐で身体に括り付けられている。
序盤にその不可思議な魔力が語られる。箱男を見かけた男Aは空気銃で箱男を撃つ。しかしその後、Aは新しい冷蔵庫の大きな段ボールを被るようになり、やがてそのまま外出して、2度と住まいに戻らなかったー。
なぜこのタイトルと設定に引き付けられるのか。それはきっと、心のどこかで憧れてるからかも知れない。箱を被って、のぞき穴から世界を見たらどういう感覚があるんだろう、という好奇心とか、自分の姿を晒さないでいいという安心感、その温かそうな居住性などに心惹かれるのかも知れない。子供の頃の秘密基地的な大きな段ボール。信頼感と憧憬さえあるのかも。
加えて箱男ってどんなやつなんだろうと想像する。そこが読み出す動機かもしれない。読者はそこに安部公房的な、ヘンな中にも壮大なメタファーによりどこか納得するような内容を期待する。「砂の女」みたいに。だから、ひょっとして安部公房も、かなり考えたかも知れない。で、その結果実験的作品となっちゃってたんだったりして笑。
少々倒錯的であり、意味はそうそう掴めない。あまりおすすめはしませんが、箱男、ちょっと読みたくなってるでしょう?ぐふふ^_^
序盤にその不可思議な魔力が語られる。箱男を見かけた男Aは空気銃で箱男を撃つ。しかしその後、Aは新しい冷蔵庫の大きな段ボールを被るようになり、やがてそのまま外出して、2度と住まいに戻らなかったー。
なぜこのタイトルと設定に引き付けられるのか。それはきっと、心のどこかで憧れてるからかも知れない。箱を被って、のぞき穴から世界を見たらどういう感覚があるんだろう、という好奇心とか、自分の姿を晒さないでいいという安心感、その温かそうな居住性などに心惹かれるのかも知れない。子供の頃の秘密基地的な大きな段ボール。信頼感と憧憬さえあるのかも。
加えて箱男ってどんなやつなんだろうと想像する。そこが読み出す動機かもしれない。読者はそこに安部公房的な、ヘンな中にも壮大なメタファーによりどこか納得するような内容を期待する。「砂の女」みたいに。だから、ひょっとして安部公房も、かなり考えたかも知れない。で、その結果実験的作品となっちゃってたんだったりして笑。
少々倒錯的であり、意味はそうそう掴めない。あまりおすすめはしませんが、箱男、ちょっと読みたくなってるでしょう?ぐふふ^_^
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読む本の傾向は、女子系だと言われたことがあります。シャーロッキアン、アヤツジスト、北村カオリスタ。シェイクスピア、川端康成、宮沢賢治に最近ちょっと泉鏡花。アート、クラシック、ミステリ、宇宙もの、神代・飛鳥奈良万葉・平安ときて源氏物語、スポーツもの、ちょいホラーを読みます。海外の名作をもう少し読むこと。いまの密かな目標です。
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- 出版社:新潮社
- ページ数:246
- ISBN:9784101121161
- 発売日:2005年05月01日
- 価格:460円
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