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お望みのどんな香りも作ってみせる、おなじみの調香師シリーズ第2弾。

  • 赤い月の香り
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  • 出版社:集英社
赤い月の香り
 「透明な夜の香り」に次ぐ調香師シリーズ第2弾。8短編が収録され、連作になっていてまとめて長編作品にもなっている。

 今回の作品の主人公は、カフェで働く前科もちの朝倉満。カフェで客とトラブルになり、店長に叱られていた時にやってきた客から「君はここで働く人ではない。うちで働きなさい。」といわれ、カフェを辞めその客のところで働く。

 カフェの客こそが、どんな香りでも嗅ぎ分けしかもその香りをつくりだすことができる調香師の小川朔。客を探してくる新城、庭師の源さんとともに、朝倉満は働きだす。

 調香師の朔は、依頼人が何故その匂いを注文するのか、あるいは依頼人が問題のある匂いを発散していないかをつきとめ、その匂いの背景をさぐりだす物語集になっている。

 アイドルリリーの少し悲しい、香りの依頼や、小学生の頃の香りを作る、セックスレスになった女性から、子供を作れるセックスレスを克服する匂いの作成などが依頼される物語が続く。

 そして最後がびっくり。なぜ朔がカフェで働いていた満にカフェを辞め、朔のところで働けと言って、満を朔の館で働かせるようにしたのか真相が明かされる。

 実は朔も満も、両親に捨てられ、同じ施設で育っていたのだ。それで朔は満のことを知っていた。この2人の小さい頃の物語が辛く、悲しい。
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  • 掲載日:2026/05/04
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