本が好き!ロゴ

閉じる

高校のときの同級生4人が天文台を作ろうとする物話です。

オオルリ流星群
久志は薬剤師で、親から受け継いだ薬局を経営している。結婚していて、子どもも2人いる。しかし、薬局は経営状態が思わしくない。その上、久志自身は売上を伸ばすための努力を何もしていないようだ。近所にチェーン店の薬局ができて、ますます経営は苦しくなっている。

地元には高校時代の仲間もいる。勢田修(せたおさむ)は会社を辞め、法科大学院を卒業して今は司法試験の勉強に専念している。

千佳は中学校の理科教師だ。子どもが2人いる。

彗子(けいこ)(スイ子と呼ばれている)は高校時代はいつも1人だったが、成績はずば抜けて良く、国立の東都工科大学の天文学科に合格した。今は国立天文台の研究員をしているはずだ。

梅野和也も久志と仲の良い同級生だったが、今はうつ病で家に引きこもっている。

そして、19歳で死んだ恵介。彼の提案で久志たち6人は高校3年の時に空き缶を使ってオオルリを描いたタペストリーを作った。完成させるのに約1万個の空き缶が必要だった。

彗子は地元に戻ってきていて、4人は彗子がやろうとしていることを聞く。土地を手に入れて天文台を作ろうというのだ。彗子も他の3人も金はないので、立派な設備は作れない。

だが、高校生の時とは違って、40歳を過ぎた4人には大人の知恵がある。専門家に任せそうなものでも自分たちで作ってしまうのだ。

昔の仲間たちが協力して天文台を作る。そんな夢を追いかける話なのかと思ったら、衝撃的な事実が明らかになる。単なるいい話かと油断して読むとショックが大きい。45歳という主人公たちの年齢にふさわしい、複雑な小説だ。心を揺さぶられる作品だった。
  • 本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
  • 掲載日:2026/04/18
投票する
投票するには、ログインしてください。

この書評の得票合計:7

参考になる:7票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

    No Image

    コメントするには、ログインしてください。

    オオルリ流星群 の書評一覧

    取得中。。。