本が好き!ロゴ

閉じる

満州の建国という名の侵略にも「国家を創りあげるのは男の最高の浪漫だ」と浮かれる官僚や政治家、そして熱狂する日本国民。暴走する関東軍に馬賊、匪賊も入り乱れたまさに群狼の舞。 

  • 群狼の舞―満州国演義〈3〉
  • by
  • 出版社:新潮社
群狼の舞―満州国演義〈3〉
 第2次世界大戦の前後を敷島四兄弟を通じて描くこの物語ですがこの巻きでは、天皇の許可を得ずに暴走して満州国の設立から熱河作戦を繰り広げる関東軍の暴走とそれを取り巻く官僚、地元の人々の生活が描かれる。
 5民が平等に平和に暮らせるようにという高尚な理念のもとに溥儀を戴いて建国された満州国であったが、その実は軍人の功名心や不況にあえぐ政財界の後押し、アヘン栽培による利益などその実感心できない理由による新薬であった。そんな中、敷島太郎は無力な外交官として奉天で忙しく、馬賊の首魁であった次郎は部下を失い一人満州を放浪、三郎は頑なな正義を振りかざす融通の利かない憲兵として最前線に、四郎は弱き市民として北満州で働く。少しずつ変節していく4人の生き方が時代の流れを映し出しています。
 一方、日本国内では青年将校などによるテロが頻発。事変の成功によって調子に乗る関東軍は満州国防衛を名目に隣接する熱河省、さらには万里の長城を超えて北支へと侵攻し暴走が止まりません。国際的にもリットン調査団、国際連盟脱退と孤立する日本の明日はどっちだ。
  • 本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
  • 掲載日:2026/05/17
投票する
投票するには、ログインしてください。

この書評の得票合計:2

参考になる:2票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

    No Image

    コメントするには、ログインしてください。

    群狼の舞―満州国演義〈3〉 の書評一覧

    取得中。。。