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ぷるーと
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人の心の機微を描いたバルザックの短編集。
「グランド・ブルテーシュ奇譚」「ことづて」「ファチーノ・カーネ」「マダム・フィルミアーニ」の短編4つと、革命以後の読者層の拡大による読書の変化・それに合わせた出版を考えようという「書籍業の現状について」。

「グランド・ブルテーシュ奇譚」は、妻の浮気に気付いた貴族が妻とその愛人に対して行った残虐な行為が描かれている。

『人間喜劇』に属する『続女性研究』は、アンリ・ド・マルセー主催の夜会で「女性がいかに身勝手か」という話が、いくつかの例をあげて語られている。最後に医者のビアンションが語るのがこの「グランド・ブルテーシュ奇譚」の話なのだが、愛人への残虐な行為のあとの妻の言動が変えられている。それにより、より残酷な話と変わっており、この二つはぜひ並べて読んでほしいところ。(もちろん、「グランド・ブルテーシュ奇譚」が先で『続女性研究』があと、で。)

「ことづて」「マダム・フイルミアーニ」は、女性の優しさにあふれた作品。どちらも既読だが、訳は軽すぎることもなく読みやすかった。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2928 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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