汚してしまった本を弁償したがる女の人のことが、気になってしょうがない石平くん。その人と話をしてみると、どうも精神的な何かを感じてしまって、「依存症じゃない?」って感じたんです。何かの罪を洗い流したいと思う「マクベス夫人」みたいな気持ちなのかなぁって。おお、石平くんはマクベス知ってるんだ!
そんな話し合いの後、彼女は自分の気持ちのことを調べたくなって、図書館で心理学の本を読みます。そして、原因が分かってきました。これは母親からの「圧」だったんだ。母親は、彼女の父親から「圧」を受けていて、それが引き継がれてきたということがわかったら、何だかスッキリしたんです。この悪い連鎖は自分が断ち切ればいいんだってことがわかったから。
「ぬいぐるみのお泊り会」のお手伝いをすることになった石平くん。ぬいぐるみと一緒に図書館にお泊りしたかったのねぇ。ぬいぐるみと別れるのが悲しくて泣いてる子を見て、その気持ちがきっとよくわかったんだろうなぁ。そういうところがかわいいのよ。
同じ本をずっと借り続けようとする人との攻防とか、自分以外の人の貸出しカードを使う功罪とか、どの話も面白かったです。
石平くんって、人の気持ちをわかろうとするいい奴ですよね。彼の存在が、この図書館の中で少しずつ大事な物になっているような気がします。
税金で買った本 1
税金で買った本 2
税金で買った本 3
税金で買った本 4
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