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ぷるーと
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サンタは、本当にいるんだよ。
メイプルウッド老人ホームに暮らしているクリス・クリングルは、サンタにそっくりだった。
白いひげ、赤い頬、大きなお腹。
しかも、クリス・クリングルという名前は、サンタの別名だった。

その名前が本名なのかどうか、よく分からない。正確な年齢も、わからない。いたずらっ子のようにくりくり動く目で、笑顔が底抜けに温かく、自分から「私はサンタクロースです」と言っている。

このクリス老人の言葉は、冗談なのか、本気で言っているのか、本気で言っているならクリスは本物のサンタなのか、頭がおかしくなっているのか。

メイプルウッド老人ホームの評議員たちは、クリス老人が「心身共に健康」ではない、と考えた。そして、「心身共に健康」であることが条件の入所資格に反するとして、クリス老人の退所を決定した。彼の行き先は精神病院だと言って。

ホームを追い出されたクリス老人は、道で、デパートが主催するクリスマスパレードに遭遇。ところがサンタクロースに扮した男が山車の上でもアルコールを飲んでいるという飲んべえで、それに気付いた係の女性は、その場にいたサンタクロースにそっくりなクリス老人を急遽サンタクロースに指名、それ以降、クリス老人はデパートでサンタクロースとして子どもたちに対応することになった。

クリス老人が次々に起こす奇跡は、子どもたちだけでなく、現実的な考え方しかできない大人たちの心をも変え、温かくしていく。

サンタクロースがニューヨークの老人ホームに住んでいる、という発想も、なかなかユニーク。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2924 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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