風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波の愛蔵版 14A)


バンクス家に子守としてやってきたメアリー・ポピンズ。彼女は無愛想な子守だった。バンクス家の子どもジェインとマイケルがメアリーによって体験させられるファンタジーな冒険物語。
こちらも 「やりなおし世界文学」 の一冊で、題名だけは知っている作品である。 メアリー・ポピン…

本が好き! 1級
書評数:1684 件
得票数:37626 票
神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。


バンクス家に子守としてやってきたメアリー・ポピンズ。彼女は無愛想な子守だった。バンクス家の子どもジェインとマイケルがメアリーによって体験させられるファンタジーな冒険物語。
こちらも 「やりなおし世界文学」 の一冊で、題名だけは知っている作品である。 メアリー・ポピン…





少年少女向けに、ルパンの第一短編集から2編、第二短編集から1編をピックアップしたもの。子供をわくわくさせる話ばかりだが、筋書きを幼児化することもない。評者には思い出深い一冊である。
ルブランが書いたアルセーヌ・ルパン(リュパン)の全作品をWikiによる執筆順に読んでみたのだが、これ…



モグラ、川ネズミ、ヒキガエルなど川辺に住む住人と森の主・アナグマを主人公とする動物ファンタジー。
本書も 「やりなおし世界文学」 の一冊。こちらの読書会で初めて読む本は、これまではなぜかアメリカ文学…




デーン家の姉妹は家族に見立てた5体の人形を持っていた。心を持つその5体は自分たちの家が欲しくなり、その夢は実現したが、家と一緒に高価な人形もついてきて、一家はその召使にされてしまう。
「やりなおし世界文学」 の一冊に入っていたので、読んでみました。 題名の通りまさに人形の家の…




昼間は休憩、夜に移動する砂漠の隊商にセリムと言う男が合流する。休憩の退屈しのぎに皆で物語をしようセリムが言い出す。一見、偶然を装って合流したセリムには、物語をすること、聴くことにある目的があった。
童話を中心とした小説を書いたものの、僅か25歳で早世した作家ハウフの処女作。以前、 「盗賊の森の一夜…





ナチスの蛮行を記憶すると言う観点で書かれた本。戦争とは相手があることであり、被害と加害、両方の側面で語ることが重要だ。日本ではそのような視点が実践されているだろうか。
かもめ通信さん主催の 「祝 #みすず書房 #創業75周年 読書会」 でhackerさんの書評を…




有名な「幸福な王子」を含む童話集。だがハッピーエンドや教訓話は少なく、子供向けとは思えない。童話に名を借りた大人に考えさせる作品集である。
ワイルドの最も有名な短編集である。「幸福な王子」の他全部で九編の童話的な短編を収める。 「幸福…





原発事故があった日、14歳のヤンナ-ベルタは弟のウリとふたりっきりで家に残され、両親は遠くに出かけていた。彼女は、避難の途中で弟を死なせてしまう。評者のような無責任な大人の態度を告発した本。
僕は中学生の時からラジオドラマがとっても好きで、読書にはラジオドラマから入ったと言っても過言ではあり…




マヤの伝承を受け継ぐ言葉の守り人になった僕。僕がそのためにした修行、そして僕の周囲のことが語られる。口承の伝承とは伝統の中に固執するものではないのだろう。それは伝承者によって発展されるものでもある
朝日新聞の書評で知った本。また、この投稿サイトでも幾つかの書評が上がっている。 僕は母方の祖父グレ…




「月」が語る物語を詩人が本にまとめた体裁のお話。情景描写が目に浮かぶような文章が綴られる。大人向けの童話集と言った趣き。
「月」の勧めで若い絵描きが「月」から聞いた話を本にまとめた、と言う体裁。なので「章」ではなく第一夜か…



少年ロバートの夢枕にたつ「数の悪魔」。彼は数とはただ足し引きするものではないことを、十二夜に渡って色々な面から教えてくれる。数の悪魔の弟子となったロバートは最後に教室でその能力をいかんなく発揮する
この書評は、 「科学道100冊2019」に挑んでみる!? 参加書評です。 少年向けの数学の話の…





6年前、砂漠に不時着した僕は、王子さまに出会った。彼は地球でキツネから絆と言うものを教わる。おとなに批判的な僕は、飛行機の修理で忙しい時にちょっとおとなの顔を出してしまうが、彼と共感することが多かった
僕は、幼い頃絵描きを目指していた。だが、ボウと言う大蛇がゾウを飲み込んだ場面を描いても、おとなは評価…



シュペッサルトの森の旅籠に、学生、馬方、そして職人ふたりが宿を取る。どうも旅籠の女将を始め使用人の動きが怪しい。果たしてここは盗賊の巣なのか。寝首をかかれないように四人は徹夜で物語を語り合う。
物騒なシュペッサルトの森の旅籠に一夜の宿を求めて鍛冶職人の青年と錺(かざり)職人フェリークスがやって…




干ばつに見舞われたダコダ州ドゥスメットを離れ、ミズーリ州マンスフィールドで農場を入手するまでのワイルダー夫妻と娘ローズの旅路。ワイルダー夫妻はここで遂に幸せを勝ち取り、ローラは40代で作家デビューする
前巻、「はじめの四年間」は1889年の夏までのことが書かれている。本書では、その5年後、ワイルダー一…

ローラの結婚後、4年間の生活の様子。だが物語と言うよりは日記と言った方が良い。ローラの本音が書かれているが、残念ながら、一連の物語のイメージを崩してしまう作品。ファンの方には読むことをお勧出来ない
ある意味では、一連のシリーズのネタばれになっております。大草原の小さな家、の世界を大事にしたい方は読…





ローラが先生として働くことになってから、結婚するまでの三年間の出来事。著者が出版を意図した大草原のシリーズはここで終わる。最後、まだ若い娘を送り出す、心配と祝福が混ざった両親の感情が読者の胸を打つ。
ローラは、この冬、先生の資格を取ると、20kmも先のブルースターさんの学校で教鞭をとることにした。こ…




厳冬期を乗り切ったインガルス一家のドゥスメットでの生活。メアリーは大学を目指し、ローラは学校生活を楽しむ。そして本巻の最後で後にローラの夫となるアルマンゾと出会い、またローラは先生になる試験を受ける。
シルバー湖畔の新しい町ドゥスメットでの2、3年目(ローラ14、15歳)の生活が話の中心となる。これま…



シルバー湖畔の周辺は、21年周期で厳冬に見舞われる。鳥や小動物の行動が、厳冬の兆候を示すが、どうやら白人がここに入植して初めての厳冬期が訪れたようだ。鉄道も止まりインガルス一家の住む町は陸の孤島となる
シルバー湖畔に居を落ち着けてから初めての冬。夏にローラは父さんを助けて沢山の干し草を集めた。これが、…



本巻はちょっと変わって、後にローラの夫となるアルマンゾ・ワイルダーの少年時代の1年間の様子。ワイルダー家は豪農とは言え、召使を置かず、農作業は両親と子供たちだけでこなす質実な生活を送る人たちだった。
ローラの後の夫となるアルマンゾ・ワイルダーの視点から見た、ワイルダー一家の1年間の生活の様子。アルマ…



プラム川の土手に3年住んだが、生活は軌道に乗ったとは言えない。親戚のドーシア叔母さんがダコタ州の鉄道敷設現場で働かないか?と誘いに来た。母さんは反対したが、父さんの開拓者魂が勝ち、一家は再び旅立つ
プラム川の土手の生活も3年、その間、家の借金は何とか払い終えたものの、収穫は父さんが期待したほどでは…