クラウディオ・アバド 静かな革命家





イタリア人名指揮者のクラウディオ・アバドの評伝。彼はイタリア人らしからぬ内省的な気質を持ち、また、指揮者らしからぬ専制を嫌う性格でもあった。そんなアバドの仕切る音楽とは?
本書は朝日新聞の書評で知った本。 クラウディオ・アバドは、1933年にミラノ生まれの指揮者。父…

本が好き! 1級
書評数:1701 件
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神奈川県に住むサラリーマン(技術者)でしたが24年2月に会社を退職して今は無職です。
読書歴は大学の頃に遡ります。粗筋や感想をメモするようになりましたのはここ10年程ですので、若い頃に読んだ作品を再読した投稿が多いです。元々海外純文学と推理小説、そして海外の歴史小説が自分の好きな分野でした。しかし、最近は、文明論、科学ノンフィクション、音楽などにも興味が広がってきました。投稿するからには評価出来ない作品もきっちりと読もうと心掛けています。どうかよろしくお願い致します。





イタリア人名指揮者のクラウディオ・アバドの評伝。彼はイタリア人らしからぬ内省的な気質を持ち、また、指揮者らしからぬ専制を嫌う性格でもあった。そんなアバドの仕切る音楽とは?
本書は朝日新聞の書評で知った本。 クラウディオ・アバドは、1933年にミラノ生まれの指揮者。父…





和音から得られる美しい図形。
こちらもDBさんの 書評 を読んで手にした本。 音を図形化する、というハーモノグラフと言う器械…




ホラー映画のあれこれを紐解きつつ、それを観た人間の心理を分析する科学エンターテインメントの本。
本書も朝日新聞の書評で知った本。 ホラー映画のかなり熱狂的と思われるファンで、かつ生物学者・サ…





ベートーヴェンは音楽を大衆化した、という言説を厳密な論理で打破した本。だからと言ってベートーヴェンの音楽の価値が下がる訳ではない。天才が世間にいかに受容されて行くのかという過程も綿密に論証されている。
こちらも朝日新聞の書評で知った本である。著者の言葉を借りれば天才を分析した初めての本でもあるそうだ。…





大作曲家で指揮者だったグスタフ・マーラーには有名な妻と同名のアルマと言う姪がいた。彼女は伯父に劣らず音楽の才能に恵まれ、人間力があった。そんな彼女の生涯を綴った本である。
こちらは朝日新聞の書評で知った本である。 大作曲家グスタフ・マーラーは作曲家であるとともに指揮…





13歳である事件に巻き込まれチェロを辞めた橘は、適当に選んだ就職先、全日本音楽著作権連盟の3年目の社員。全著連は音楽教室から著作権使用料を徴収しようとしていて、音楽教室の実態調査を橘にさせることにした
はるまさんの 書評 を読んで手にした本です。良い本のご紹介ありがとうございました。 書評で惹か…





元歴史研究者でプロのクラシック音楽の歌手である著者が、コロナ禍で公演が減ったのを機会に、作曲家の人生を掘り下げて解説した本。音楽も文学と同じようにその作者の人生を知るのは大切だ。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。 20代まで歴史研究者でその後プロのクラシック音楽の歌手にな…

1940年代以降に目撃等をされた「未確認空中現象」がアメリカ政府内で隠蔽され、密に調査されていた、それどころか地球外起源の技術がアメリカで実用化されているかもしれない可能性を示した本。
こちらも朝日新聞の書評で知った本。天下の朝日新聞がUFOを論じた本を書評欄で取り上げるとは、・・と思…

フルートで音大を目指す陽菜、急死した父からオルガン製作を引き継いだ朋子。ふたりは音楽における音の意味を巡って相克し、また最後には素晴らしい共同作業をする。音と音楽愛に満ちた小説。
三毛ネコさんの 書評 を読んで手にした本です。良い本のご紹介ありがとうございました。 主人公は…





楽器や声楽を勉強する上で基本的な事項が、200頁ほどにまとめられた良書。音楽を志すなら一読するだけではなく、内容をほぼ覚えて自分のものにしなければならない。
中学校の同級生Sに勧められ買った本。 Sは音大を卒業して今もピアノ教室を主宰している。僕に管楽…




ヴァイオリンの名手のチェチリアは、ピエタ(孤児院)で育った。自分の出自もわからず、友人もあまりいない孤独な生活の中に突如現れたのがヴィヴァルディだった。彼の出現は思わぬ形でチェチリアの人生に影響する
ぱせりさんの 書評 を読んで手にした本である。ヴィヴァルディ関係の小説では日本人が書いた 「ピエタ」…





アメリカの名指揮者・作曲家バーンスタインと無名の日本人2名との書簡で描き出すバーンスタインその人間像。プライベートな書簡からも彼が情熱的で愛にあふれる人間だったことがわかる。
朝日新聞の書評で知った本。レナード・バーンスタインとは20世紀後半の大指揮者・作曲家で長年ニューヨー…


本書もモーツァルトとサリエリの関係を題材にしているが、モーツァルトの死を巡る状況の謎解きが中心主題となっている。「アマデウス」のような神と人間の相克はここには描かれていない。
本書も昔NHKのラジオ・ドラマで聴いたことがきっかけで手にしたもの。書影は1985年刊行の本であるが…




サリエリvsモーツァルト。サリエリはモーツァルトに戦いを挑むことで神への戦いにも挑んだ。神の恩寵が自分ではなくモーツァルトに下ったからだ。果たしてサリエリは神に勝ったのだろうか・・。
映画「アマデウス」の原作となったピーター・シェーファーの戯曲。元々は舞台劇でロンドン版、ニューヨーク…





楽器を通じた戦前の暗い日本と現代のヨーロッパの不思議な縁。楽器を壊すと言う野蛮な行為が冒頭に絵が帰れるが楽器は音楽家にとって命と同じくらい大切なもの。楽器を通じて魂の修復が為される。
かもめ通信さんの 書評 を読んで手にした本。 主人公は、水澤礼。1938年と言う暗い時代から始…





イリノイ州グリーン・タウンでのダグラスとトムのひと夏のあれこれ。彼らは夏にもかかわらず、別れや死、老いを感じる。だが少年らしいみずみずしい感覚は失わない。
レイ・ブラッドベリは「火星年代記」や「華氏451度」で知られるSF作家とのことだが、僕はこの本しか読…





犯罪や裁判の登場する名作文学・映画を日本の裁判に即して判断するとどうなるのか、を説明することで、刑事裁判にとって重要な概念を説いた本。楽しみながら刑事裁判が学べる優れた本である。
茜さんの 書評 で知った本。 事件や裁判を扱った文学作品を事例に、刑事裁判を分かり易く説明した…





20世紀の大指揮者カラヤンの生前に出版された評伝。著者は非常に扱いづらいこの人物をうまく料理して、彼の人格を浮き彫りにしている。一般的な評伝とはやや異なるが見事な「自伝的ポートレート」となっている。
20世紀後半、ヨーロッパの楽壇の主要ポストを独占したオーケストラ指揮者カラヤンの評伝。著者は存命中の…




音楽と舞台が一体となったワーグナーの大作「ニーベルングの指環」の演出論。神話をベースとしたこの長大な作品は、戦後、様々な演出手法が見られた。本書では主に70年代の演出を論じている。
ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」4部作の演出論を語った本。様々な演出家や音楽家、学者などがそれ…




ワーグナーを切り口に、音楽と絵画、詩や小説との関係を読み解く評論。切り口は「永遠の女性」である。これは男が勝手に作り上げた虚像だが、芸術の触媒になったことは確かだ。
本書が刊行された1987年は、オペラ作曲家ワーグナーのファンには忘れられない年だった。ベルリン・ドイ…