歌う船[完全版] (創元SF文庫)【Kindle】



![歌う船[完全版] (創元SF文庫)【Kindle】](https://m.media-amazon.com/images/I/513l1s-8cgL._SL160_.jpg)
申し分ない頭脳を持って生まれたヘルヴァは機械の助けなしには生きていけない体だった。両親との協議の結果、サイボーグ外殻人となったヘルヴァは、強大な宇宙船の身体を与えられ、少女の心のままに旅立った。
アン・マキャフリー作「歌う船」を読みました。 【船は歌った】この世に生まれ出たヘルヴァは申し分…

本が好き! 1級
書評数:866 件
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こんにちは。ブクレコ難民です。今後はこちらでよろしくお願いいたします。



![歌う船[完全版] (創元SF文庫)【Kindle】](https://m.media-amazon.com/images/I/513l1s-8cgL._SL160_.jpg)
申し分ない頭脳を持って生まれたヘルヴァは機械の助けなしには生きていけない体だった。両親との協議の結果、サイボーグ外殻人となったヘルヴァは、強大な宇宙船の身体を与えられ、少女の心のままに旅立った。
アン・マキャフリー作「歌う船」を読みました。 【船は歌った】この世に生まれ出たヘルヴァは申し分…




平成のエラリー・クイーンと評される若手実力ミステリ作家の短編集。どの章にも確固たる個性を持った登場人物が現れ、優れたプロットとトリックで支えられた鋭いミステリが展開される。
青崎有吾作「11文字の檻」を読みました。 【加速してゆく】カメラマン植戸昭之はJR尼崎駅で電車…




ある夏ハルは父親に誘拐された。父親は母親と何事かを交渉しながら、ハルを連れ回してドライブ、海水浴、キャンプとサバイバル旅行をやり遂げた。そして最後に父親は今まで伝え残した事を告げ、ハルは。。。
角田光代作「キッドナップ・ツアー」を読みました。 夏休みの第一日目、ハルは「おじょうちゃん、お…




ある日一平は具合を悪くしたバイト仲間の老人葛木を自宅に送り届け、印象的な美女3人で出迎えられた。3人と小学生冬馬はやおら宴会を初めて一平を歓迎し、一平はそこに入り浸ったが、美女達にはある思惑があった。
伊岡瞬作「残像」を読みました。 【第一章 出会い】浪人生堀部一平は、小言ばかり言う父親に反発し…




仏の慶次郎と仇名された元同心の人情あふれる捕り物帖。各章の主人公達はみなそれぞれの事情を抱え、悩み、さまざまに葛藤する。周囲の人々は主人公達に思いを寄せ、彼彼女らを癒す。
北原亞以子作「再会 慶次郎縁側日記」を読みました。 【恩返し】元泥棒の九右衛門は泥棒復帰を目指…




おそらく不妊症の為に離婚された薫子は酒に溺れていた。しかし弟が急死し、彼の遺言書で遺贈人に指定されていた元彼女のせつなはにべもなく受け取りを拒否し、酒を辞めろと薫子に言い、意外な提案をした。。。
阿部暁子作「カフネ」を読みました。最初に申し上げますが、もしあなたが愛を扱った優れた小説を読みたいな…





富士山での厳冬期の気象観測を世界に先駆けて行って天気予報の精度を上げたいと言う大望を抱いた夫到を守るべく、妻の千代子は明治の慣例に抗い、過酷な厳冬期の富士滞在を敢行する。しかし夫婦は。。。
千代子は夫の野中到と明治25年に結婚して3年経っていました。長女の園子が2歳になった頃、到は不正確だ…





自らの研究に挫折した定時制高校教師藤竹は、心と家庭に問題を抱えた様々な問題児を科学部に参加させ、彼らに火星を実験室に生成するという課題を与え、自分達なりの問題を抱えながらも科学部は邁進しついに。。。
伊予原新作「宙わたる教室」を読みました。 【第一章】夜八時の青空教室】都立東新宿高校の定時制に…



学校教師敏明は、近くで独居する父親武に次第に募る認知症状と、武の運転問題に悩んでいた。しかし辻褄の合わない電話を繰り返した挙句、武は突然人を轢いたかもしれないと言い出し、敏明は青ざめた。。。
伊岡瞬作「翳りゆく午後」を読みました。 大槻敏明は妻香苗と、反抗期で敏明と口も利かない息子幹人…



スーパーの警備課長平田は、亡くなった娘の面影のある万引き犯ますみに斟酌し、ますみに粘着される。しかしますみの身の上を聞く内に平田は。。。
歌野晶午作「春から夏、やがて冬」を読みました。 【季冬】スーパーの警備課長平田は万引き犯末永ま…




就活に疲れた理系大学院生、生活苦に喘ぐ母子家庭の母、自らの道を切り開こうとして挫折した男、故郷で母の介護をしながら懸命に研究を続ける研究者、会社の体質に失望した原発技術者達が、科学研究から鼓舞される。
伊与原新作「八月の銀の雪」を読みました。 【八月の銀の雪】さっぱり内定が取れない堀川は就活にう…




京極夏彦の新シリーズ最終巻。明治から始まった書肆出版業は、甲野が関わる活版印刷の普及と共に、これから花開こうとしていた。それと共に明治初期から創業していたという謎の書肆弔堂もまた変遷の時が。。。
京極夏彦作「書楼弔堂 霜夜」を読みました。 【探書拾玖 活字】長野県で父親に従って版木を彫って…





昭和の室蘭で満たされずに育った猛夫は持ち前の床屋の腕前を奮って独立し、挽回を試みるが、浪費と暴力衝動に悩まされる。幼い頃から一緒に育った駒子だけは猛夫を尊重するが、満たされない猛夫は暴走を続け。。。
桜木志乃作「人生劇場」を読みました。久々に桜木節が炸裂しました。この先生は、ホテルローヤル、家族じま…





最初に課題が提示され、それを検証し、解決しようとする短編集5編。特に「祈りの破片」は、原爆投下直後の長崎に入り、個人で現地調査を行う博物学者と、葛藤を抱えた元司祭の無念を後の人々が晴らす傑作。
伊与原新作「藍を継ぐ海」を読みました。2025年直木賞受賞作品です。 【夢化けの島】山口県萩沖…




発達障害を持つと思われる主人公あみ子が貫き通すのり君への愛を描いた表題作と、これも歪な愛に殉じる七瀬さんと、障害を持つチズさんを自発的に介護する私の物語三篇。
今村夏子作「こちらあみ子」を読みました。 【こちらあみ子】中学を卒業したあみ子は、いつも家に遊…





理系の研究者が登場する短編集7編。最初の2編は主人公のキャラが立っていなくて今一つだったが、残りの5編、特に天王寺ハイエイタスのおっちゃんとエイリアンの食堂のプレアさんが圧倒的だった。
伊与原新作「月まで三キロ」を読みました。 【月まで三キロ】私は深夜に浜松でタクシーを拾い、富士…




ゲイの尚正は、異性愛者共同体にスポイルされて育ち、共同体に寄り添うふりをしながら、共同体を否定し続けていた。しかしそんな尚正に近づいて来た1人の男は実は。。。LDGBQ+の当事者の葛藤を描く小説。
朝井リョウ作「生殖記」を読みました。この物語を語る私とは実は、主人公の生殖器で、輪廻を繰り返し、さま…




ある日婚約者啓久が盗撮で逮捕された。婚約者の新夏は驚愕するが、啓久と啓久の両親は事態を収拾しようとし、新夏は強い違和感を覚える。新夏は関係の修復を選ぼうとするが、最後に啓久は自らの罪を理解する。
一穂ミチ作「恋とか愛とかやさしさなら」を読みました。 【恋とか愛とかやさしさなら】 駆け…




隠居して商人の寮番をしている元同心慶次郎は、何くれと市中の事件に関わっていた、娘が強姦されて自死し、犯人を斬り殺せなかった慶次郎は鬱屈を抱えており、強姦犯の男の娘は岡っ引きに嫁ぎ、出産を躊躇っていた。
北原亞以子作「やさしい男 慶次郎縁側日記」を読みました。誰ですか北原先生とは、と皆さんは思われるでし…





臨時教師の村内先生は、髪が薄くて肥満し、吃音症のきつい教師だった。生徒達は当初皆この先生を馬鹿にするが、彼のモットーは、寂しい生徒の常に一番近くに寄り添う事だった。。。
重松清作「青い鳥」を読みました。重松先生初のヒーローものです。 【ハンカチ】中学三年生の千葉知…