11の物語

「パトリシア・ハイスミスは不安を描く天才よね。彼女は私に恐怖と不安は別物だと教えてくれたわ」 映画『パーフェクト・デイズ』で、役所広司演じる主人公が古本屋でこの本を買った時に店主が言う台詞です。
宮崎駿監督の10作品の主要なモチーフである「風」「森」「城」「海」などを哲学し,私たちが生きる現実世界の本質を解き明かす.作品自体のメッセージに迫りつつ,思考の楽しみを教えてくれる新感覚の哲学入門書.
虫の形状や色は明らかに人間と異なります.つまり人間にないものを持っている.これが生理的に気持ち悪さをもたらすわけです.人には自分とは違うものを排除しようとする本能がありますから.その反面,この違いこそが人間の憧れを刺激し,美を感じさせる要因にもなりうるのです.
もしすべての言葉が呪文だとすると,本当の呪文のごとく物事を破壊する威力を持った言葉もあり得ますので,注意が必要です.たとえば,「死ね」といわれれば誰もが大きなショックを受けるでしょう.ですから,そんな言葉は使わないほうがいいのです.
天空はイデア界に似ているような気がします.いわば現実のアンチテーゼ(対立する理論)なのです.現実の世界にはないものを,人はイデア界に求めます.そうして心を落ち着かせたり,逆に心を躍らせたりするのでしょう.
町を気に入るかどうかは,本当はそこで出逢う人にかかっているのです.でも,皆,最初はそのことに気づきません.
日本人は日ごろ神を意識することはありません.キリスト教やイスラームの盛んな地域の国民なら,日々祈りを口にし,神を意識して生きているかもしれませんが,日本はそうではありません.
子どもには子どもの論理がある.それを尊重する必要がある.
ただ,戦争は忘れてはいけないものです.皆が戦争を忘れてしまった瞬間,戦争はより拡大してしまいます.国も世界も破裂してしまうのです.これもカストルプの表現です.戦争を忘れることこそ,最大の戦争加担といっていいでしょう.
皮肉にも,死こそが生の定義なのです.人生の本当の意味は,死ぬ間際までわからないという人がいます.きっとそうなのでしょう.私たちにできるのは,最後の最後まで生きようと試みることだけなのです.



「パトリシア・ハイスミスは不安を描く天才よね。彼女は私に恐怖と不安は別物だと教えてくれたわ」 映画『パーフェクト・デイズ』で、役所広司演じる主人公が古本屋でこの本を買った時に店主が言う台詞です。

今度は自分でスプーンで自分の両目をえぐり出せだと!

医師ではない私にも響いた。職業人として、人として、一番大切なことを思い出させてくれる一冊。

4万石の地方大名の柳原藩で執政のトップである阿部重秀の妻が駆け落ち、それどころか娘までも駆け落ち。どうして?

見習うべきは、祖母の考え方か、超一流ホテル従業員たちのプロフェッショナルか
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