「推し」というのは「人に薦めたいほど応援している存在」ということらしい。
単に「好き」というより「応援したい」という気持ちが強いことをいうのだとか。
私にとって石川えりこさんはそんな「推し」の絵本作家のひとりだ。
どこがいいのかと訊かれたら、「絵のタッチ」と答えるだろう。
石川さんの描く線の柔らかさ、登場人物の顔の表情。
けっして派手やかではないが、そうでないのがいい。
そんな石川さんが2026年1月に上梓したのが『パンケーキ100まいたべたいの』。
誕生日でもないけれど、お天気もいいし、三つ編みもうまくできたし、
そんな日にはパンケーキが100枚食べたくなった女の子がお母さんにおねだりしてる。
おかあさんも機嫌がよくて、女の子に材料の買い出しを頼むことに。
パンケーキ100枚分の小麦粉とたまごとバター、それに牛乳。
女の子のお供は黒い大きなねこ。
それに買い物の先々で売っているのがみんなねこたち。
ねこたちの望みもパンケーキをわけてもらうこと。
この絵本にはいろんなねこが出てくるが、それぞれ表情が違うのがいい。
もちろん、断然いいのが、女の子。
大きな口をあけて、100枚のパンケーキをパクパク食べる姿がかわいい。
あれ? ねこたちにはあげないの?
おしまいのおなかすかしたまま去っていくねこたちの姿に、
くすっ。
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