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明治40年にタイムスリップしてしまった女子高生の物語、完結。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • 涙雨とセレナーデ(14) (Kissコミックス)【Kindle】
  • by
  • 出版社:講談社
涙雨とセレナーデ(14) (Kissコミックス)【Kindle】
音楽の授業中、ふと気付くと見知らぬ場所にいた片桐陽菜。
そこは陽菜が繰り返し夢に見る場所だった。
助け起こしてくれたのはこの屋敷に暮らす御曹司・本郷孝章。
彼はなぜか陽菜のことを「雛子様」と呼び、それは彼の許嫁の名。
雛子と陽菜は顔がそっくりだった。
現代の女子高生が舞い降りたのは明治40年の東京で…。

丸11年に渡る連載完結巻。
最近はアプリや電子書籍で読む事がほとんどなのですが、これはアプリで読んでさらに紙の本も購入していたお気に入り。
台詞や場面の切り替えがまるで映画を観てるかのようなのですよ。
あと、登場人物たちがみな精神的に自立していて共感できる人が多いというのも大きい。

タイムスリップを扱う場合、まず「どうやって元の世界に帰るのか」というのがありますが、元の世界でも平和に楽しく暮らせていた陽菜が、明治という異世界にやってきても出会いを重ね、たくましく生き、さらに孝章という最高の人に巡り合ってしまった場合「どうするの?本当に帰るの??」という事を何度も考えました。
孝章様の人間が出来すぎているので、こんな誠実でいい人現代にはいないよと何度も思った。

この11年の間にはストーリーの着地点を私なりにあれこれ予想というか、想像していたのですが当たっている部分もあれば的外れな部分ももちろんあり。
音楽の授業の始まる時、先生が「レコードを借りてきた」という場面があったのでそこから、何らかの経緯で現代に孝章様がきて、先生の友人になっているとか!予想していたのですが大外れでした(笑)
生命力溢れる陽菜にタイムスリップは耐えられるかもしれないけれど、明治の人が現代にっていうのはきついだろうなぁ。
陽菜の逞しさ、柔軟性にもうなるけれど、雛子も同じなんですよねぇ。強い。
明治のDVおやじにもめげず従って生きていたのに、全てを、本当にすべてを投げうった。誘拐されたり、髪の毛切られたり(明治女性にはどれだけ大切だったか!)雛子も辛い目に遭いながら自分で勝ち取った人生。すごいなぁ。

今年秋には色男・菊之進を主人公とする外伝が始まるとか。
菊は記憶を失くしていないので、陽菜と再会するなんてこともあるんだろうか??
(スウェーデンの血がはいってるという日吉先輩はもしかして…とか深読みもしたものですが何か関係あるのかしら??)
2027年にはアニメ化だそうで、本編が完結してももうしばらくはこの涙雨の世界に浸っていられると思うと嬉しい。
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  • 掲載日:2026/04/30
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