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「競技クイズ」のテクニック本なのか物語なのか…どっちつかずで中途半端かな。(書評本文に全然書いてないこと書いてしまった…)

  • 君のクイズ
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  • 出版社:朝日新聞出版
君のクイズ
おそらく私は、平均よりも少し「クイズに興味があるほうの人間」なんだと思う。

小中学生の頃には「大人になったら自分も出るんだ…!」と思いながら「アメリカ横断ウルトラクイズ」を毎年楽しみに観ていたし、伝説の第13回大会の優勝者の著書を買って(と家族にねだって)読んだりもした。

最近は、YouTubeでQuizKnockの動画を頻繁に視聴してもいる。

だからといって、もちろんトッププレイヤーほどクイズについて詳しいかといえばそんなことはないのだけど。

ともかく私にとってこの作品は「好きなジャンルの事柄について書いた」ものであり、かなり期待して読んだ本なわけだ。



【問題】

クイズ番組の優勝者は、なぜ問題を1文字も聞かずに正解できたのか?



これは、映画「君のクイズ」の宣伝で最前面に押し出されているフレーズだ。

実際、この作品全体が「主人公がこの問いの答えを探していく」物語だという点は、ほとんどの人に同意してもらえると思う。

で、最終的に出たその「答え」なんだけど……

いろんな感想があるとは思うけど、私の正直な感想は、「弱すぎる」。

まあはっきり言えば肩すかしというか、「いやいや、それだけじゃちょっと…そうはならんやろ…」と思わずにはいられないようなオチに感じられた。



次にきた感情は「もったいない」。

これは憶測なんだけど、たぶん作者はクイズ(という競技)について知った時「もしかしてこれ、究極『問題を1文字も聞かずに解答』とかも可能なんじゃ?」というアイデアをふと思いついたんじゃないだろうか。

そして、そのアイデア自体は確かにすごく面白い。

だからこそ、この作品では消化も昇華もできていないのが実に惜しい。

まあ作家がこんなことを思いついたら自分で書きたくなるのもわかるけど、ここは素直にこのアイデアをクイズの専門家/トッププレイヤーに「こんなの可能だと思いますか?」と投げて委ねたらよかったのに。

もっと言うと、それこそQuizKnockにでも投げたら、メンバー達が「ここまでやれば」「いやでもそうなると対戦相手も」「こうすると必然性が」などとしっかりデバッグして、ちゃんと「これなら」と思える「ゼロ文字解答」のギミックを作ることができたんじゃないかと残念でならない。

(実際、例の決勝問題以外の作問も専門家が見たらけっこう微妙だったみたいなので、せめてクイズ監修だけでも誰か入れて書けばよかったのになー)

というわけで、今からでも遅くないので、「ゼロ文字解答」のアイデアを使って「シン・君のクイズ」(QuizKnock全面協力/河村拓哉・著)が出たらいいのになと思ったりするのでした。
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  • 掲載日:2026/05/13
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