ぷるーとさん
レビュアー:
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いつものことながら、怪しい人物が多すぎる殺人事件、その真相は?
ポアロのところに、奇妙な電話がかかってきた。
電話の主は、サー・クロード・エイモリー。彼は科学者で、恐るべき新爆薬を製造しうる化学式を考え出したのだが、どうやらそれを盗み出そうと狙っている者がいる。そこで、ポアロに来てもらって秘かにその化学式の書類を家から持ち出してほしいというのだ。
ところが、ポアロが到着する直前、クロードは執事以外の自宅にいた者たちを一部屋に集め、「この中に化学式の書類を盗んだ者がいる」と叫んだ。クロードは、部屋を暗くしている間に書類を返却するようにと勧めたが、明かりがついたとき、彼は死に絶えていた。
クロードがその部屋に入ってくる前には女性陣が薬箱を触っておりそこにはストリキニーネなどの劇薬まで入っていた、というようないかにも怪しげな振る舞いや、なぜその場にいるのか分からないような怪しげな人物。思わせぶりな会話。
元々戯曲として書かれたというこの作品は、エイモリー邸の数室と庭という限られた場面設定。部屋が突然暗くなり、威し言葉のあと明るくなるとその人物が死んでいるという奇抜さと、限られた狭い範囲内で揺れ動く人々の心理描写が、この作品の見どころとなっている。
電話の主は、サー・クロード・エイモリー。彼は科学者で、恐るべき新爆薬を製造しうる化学式を考え出したのだが、どうやらそれを盗み出そうと狙っている者がいる。そこで、ポアロに来てもらって秘かにその化学式の書類を家から持ち出してほしいというのだ。
ところが、ポアロが到着する直前、クロードは執事以外の自宅にいた者たちを一部屋に集め、「この中に化学式の書類を盗んだ者がいる」と叫んだ。クロードは、部屋を暗くしている間に書類を返却するようにと勧めたが、明かりがついたとき、彼は死に絶えていた。
クロードがその部屋に入ってくる前には女性陣が薬箱を触っておりそこにはストリキニーネなどの劇薬まで入っていた、というようないかにも怪しげな振る舞いや、なぜその場にいるのか分からないような怪しげな人物。思わせぶりな会話。
元々戯曲として書かれたというこの作品は、エイモリー邸の数室と庭という限られた場面設定。部屋が突然暗くなり、威し言葉のあと明るくなるとその人物が死んでいるという奇抜さと、限られた狭い範囲内で揺れ動く人々の心理描写が、この作品の見どころとなっている。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:273
- ISBN:9784151300349
- 発売日:2004年09月16日
- 価格:651円
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