書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

独醒書屋
レビュアー:
 本を読まない人ではなく、“読めない人”が増えている。本好きからすると信じられない状況になっています。
 衝撃的な内容だった。本を読まない人、というか“読めない人”が増えているというのだ。本を愛する人間としては由々しき事態だ。

 長い文章を読めない人が増えている。数100文字以上になると、内容をくみ取ることすらできない。だから本なんて読むのは無理! (タイパ重視だけど、文字を読むくらいなら時間をかけてでも動画を見た方が理解できると考えている)
 TikTokやYouTubeで流れてくる情報を閲覧することに慣れている(受動的)。本は読む本を選ぶところから主体性が求められるので苦手。
 選択肢が多いと混乱する。本屋はたくさんの本が並んでいてどれを選んで良いかわからないから嫌い、行かない。

 本好きからすると信じられない若者の実態(調査結果)が明らかにされている。このほか、
・ニュースは取りに行かない、降ってくるから
・誰が書いているかなんて考えたこともない(ネットニュースを)
・日本人の6割以上が1ヶ月に1冊も活字の本を読まない
・読書は「ながら」ができないからコスパが悪い
といった内容。出版不況で出版社の経営が苦しく本屋がどんどん減っているという現状も、当然の結果と言える。

 勤めている図書館では、学生に「思考力や創造性がつく」とアピールして読書を勧めているけど、そんなことを彼らは求めていないのかもしれない。考えたり、新しいことに興味を持ったりすることすら面倒な人が増えている。
 「読書のない人生なんてつまらない」と思うのはこちらの勝手で、彼らは一生涯、本を読まなくても構わないのだ。それで自立した人生が送れるのか?と心配するが、AIが導いてくれるレールに沿った人生を彼らが幸せと思うなら、こちらがどうこう言うことではないのだろう。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
独醒書屋
独醒書屋 さん本が好き!1級(書評数:774 件)

 定年後の第2の人生を好きな本に囲まれて過ごしたいと、図書館司書になりました。
 最近は町田そのこさん、青山美智子さん、寺地はるなさん、古内一絵さんなどハートウォーミングな小説をよく読んでいます。

 社会問題や科学、歴史、芸術、心理学にも興味があります。

 特に、激変する未来に「社会がどう変わっていくのか?」ということに関心があって、人工知能と人間の関係、家族関係、医療の進歩、女性の社会進出、未来社会を見据えた教育のあり方に関連する本もよく読みます。

参考になる:8票
共感した:1票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image
    ねねみみ2026-05-16 08:50

    長い文そのものが、読めなくなっているんですね。衝撃です。私など若い頃は1日1冊は読んでいたのに。読書離れが進むはずです。でも、今小説でもベストセラー結構ありますよね。読む人は読むんでしょうか?漫画より本の方が今オタクの世界なのかも知れませんね。

  2. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『本を読めなくなった人たち-コスパとテキストメディアをめぐる現在形』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ