efさん
レビュアー:
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付箋片手にせっせと貼り貼り
私はブックガイド本が結構好きでございます。
ブックガイド本(そう銘打ってはいないもののその機能がある本を含む)は、大体は何らかのジャンルごとにお勧め本、必読本等を紹介してくれるわけですが、これが今後の読書の指針にもなりますし、既読の本であれば、それがどういう位置付けになっているか、どう評価されているかも分かるので、個人的には結構お役立ちなんですね。
本書もそんな興味から読んでみた一冊なのですが、まあ、工作舎らしく濃ゆいジャンルを突いてきております。
タイトル通り、ルネサンス・バロックに関する様々な本を紹介してくれているわけですが、私もこの分野には興味があることから、本書で紹介されている本の中の一部は既読あるいは入手して読んだという本がありました。
もっとも、私の場合、それらの本は『ルネサンス・バロック』というくくりというよりは、『マニエリスム』方向から攻めて行った結果そこにたどり着いたということなのですが。
本の紹介は見開き一ページに一冊という構成で、本文でその本の内容、立ち位置、重要性等が紹介されている他、欄外に、その本の目次が記載され、また、本文中に出て来たキーワードともなる語彙の説明がなされています。
監修者のヒロ・ヒライ氏は、紹介した本の中には入手困難なものも含まれていると書いていますが、確かにそうそうその辺りに転がっているような本じゃないよねという感じであります。
また、紹介されている本の大多数は学術研究書でありますので、読むにしても骨のある本ばかりで、結構覚悟を決めて読んだ方がよろしい本がぞろぞろ出てきます。
とは言え、中には割と読みやすい本も紹介されていますので、とにかく気になったらちょっと読んでみるということでよろしいのではないかと思います。
入手困難性と、骨のある本という観点からは、まずは図書館利用をお勧めしたいところです。
その上で、これは手元に欲しいということであれば(可能であれば)お買い求めになるというのが良いのではないでしょうか。
私も未読の本が多数ありましたので、付箋を片手に本書を読んでいき、気になる本があればぺたぺたと貼っておりました。
で、読了後、付箋を貼った本を二つの自治体の図書館(私の家は行政区画の境に位置していることから二つの自治体の図書館が利用できるというナイスな環境にあります……どちらも徒歩圏内)の蔵書を検索してみたところ、まあ、結構あるじゃないですか(ちょっと意外)。
見つかった本はすかさずリストに登録しておきましたよ。
ちょっと話は脱線しますが、利用できる図書館があれば利用された方がお得ですよ~。
私は当初図書館利用がどうも好きになれず(貸し借りの手間や、返却期限が気になったことが主な理由)随分長い間利用しない時期があったのですが、いや、もっと早く利用しておけば良かったと後悔しております。
私が気にしていた貸し借りの手間なんて慣れれば大したことはありませんし、返却期限も2週間も借りていられるのであれば絶対に読める期間なので気にする必要は全く無いと分かりました(あとは一度に借りる量を自分の読書スピードを考えて調節すれば良いだけの事です)。
仮にこれまでに図書館から借りた本を全部購入していたら……と考えるとちょっと怖いものがあります。
その価格総額もそうですし、何よりもただでさえ溢れている家の本がとんでもないことになります。
図書館から借りてみてその本が気に入ったら買えば良いのですし、中には残念ながら読んでみたらハズレ本というものもありますのでそれは買わずに良かったと(苦笑)。
何よりもとにかく読んでみるということができますので、これは買わないなぁという本でも気軽に読んでみることができ、読書量が増えること間違いありません(その結果、意外な発見もありますよ)。
また、これだけの本を読ませてもらえたと考えると地方税分は取り返したのではないかなんて考えたり(笑)。
とまあ、本書はこういう濃ゆい本なのですが、それぞれの本の紹介をする執筆者は各界の研究者ですのでおかしな事は書いていないと思います。
私の既読の本の解説を読んでも、至極真っ当な内容でした。
ところで……巻末に執筆者が紹介されているのですが、なんと、鏡リュウジさんも書いているのですね。
私は単なる占い師さんだとばかり思っていたのですが、結構な方なんですか?
それは知りませんでした。
読了時間メーター
□□□ 普通(1~2日あれば読める)
ブックガイド本(そう銘打ってはいないもののその機能がある本を含む)は、大体は何らかのジャンルごとにお勧め本、必読本等を紹介してくれるわけですが、これが今後の読書の指針にもなりますし、既読の本であれば、それがどういう位置付けになっているか、どう評価されているかも分かるので、個人的には結構お役立ちなんですね。
本書もそんな興味から読んでみた一冊なのですが、まあ、工作舎らしく濃ゆいジャンルを突いてきております。
タイトル通り、ルネサンス・バロックに関する様々な本を紹介してくれているわけですが、私もこの分野には興味があることから、本書で紹介されている本の中の一部は既読あるいは入手して読んだという本がありました。
もっとも、私の場合、それらの本は『ルネサンス・バロック』というくくりというよりは、『マニエリスム』方向から攻めて行った結果そこにたどり着いたということなのですが。
本の紹介は見開き一ページに一冊という構成で、本文でその本の内容、立ち位置、重要性等が紹介されている他、欄外に、その本の目次が記載され、また、本文中に出て来たキーワードともなる語彙の説明がなされています。
監修者のヒロ・ヒライ氏は、紹介した本の中には入手困難なものも含まれていると書いていますが、確かにそうそうその辺りに転がっているような本じゃないよねという感じであります。
また、紹介されている本の大多数は学術研究書でありますので、読むにしても骨のある本ばかりで、結構覚悟を決めて読んだ方がよろしい本がぞろぞろ出てきます。
とは言え、中には割と読みやすい本も紹介されていますので、とにかく気になったらちょっと読んでみるということでよろしいのではないかと思います。
入手困難性と、骨のある本という観点からは、まずは図書館利用をお勧めしたいところです。
その上で、これは手元に欲しいということであれば(可能であれば)お買い求めになるというのが良いのではないでしょうか。
私も未読の本が多数ありましたので、付箋を片手に本書を読んでいき、気になる本があればぺたぺたと貼っておりました。
で、読了後、付箋を貼った本を二つの自治体の図書館(私の家は行政区画の境に位置していることから二つの自治体の図書館が利用できるというナイスな環境にあります……どちらも徒歩圏内)の蔵書を検索してみたところ、まあ、結構あるじゃないですか(ちょっと意外)。
見つかった本はすかさずリストに登録しておきましたよ。
ちょっと話は脱線しますが、利用できる図書館があれば利用された方がお得ですよ~。
私は当初図書館利用がどうも好きになれず(貸し借りの手間や、返却期限が気になったことが主な理由)随分長い間利用しない時期があったのですが、いや、もっと早く利用しておけば良かったと後悔しております。
私が気にしていた貸し借りの手間なんて慣れれば大したことはありませんし、返却期限も2週間も借りていられるのであれば絶対に読める期間なので気にする必要は全く無いと分かりました(あとは一度に借りる量を自分の読書スピードを考えて調節すれば良いだけの事です)。
仮にこれまでに図書館から借りた本を全部購入していたら……と考えるとちょっと怖いものがあります。
その価格総額もそうですし、何よりもただでさえ溢れている家の本がとんでもないことになります。
図書館から借りてみてその本が気に入ったら買えば良いのですし、中には残念ながら読んでみたらハズレ本というものもありますのでそれは買わずに良かったと(苦笑)。
何よりもとにかく読んでみるということができますので、これは買わないなぁという本でも気軽に読んでみることができ、読書量が増えること間違いありません(その結果、意外な発見もありますよ)。
また、これだけの本を読ませてもらえたと考えると地方税分は取り返したのではないかなんて考えたり(笑)。
とまあ、本書はこういう濃ゆい本なのですが、それぞれの本の紹介をする執筆者は各界の研究者ですのでおかしな事は書いていないと思います。
私の既読の本の解説を読んでも、至極真っ当な内容でした。
ところで……巻末に執筆者が紹介されているのですが、なんと、鏡リュウジさんも書いているのですね。
私は単なる占い師さんだとばかり思っていたのですが、結構な方なんですか?
それは知りませんでした。
読了時間メーター
□□□ 普通(1~2日あれば読める)
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幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!
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- 出版社:工作舎
- ページ数:0
- ISBN:9784875025030
- 発売日:2019年02月27日
- 価格:3080円
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