DBさん
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アメリア失踪の謎を追う本
アメリア・イヤハートといえば、大戦前に真っ赤の小型飛行機で大空を飛んだパイロットだった。
どちらかといえばナイトミュージアムに出てくるスミソニアン博物館のアメリアのイメージの方が強いですが。
リンドバーグと同じように冒険的な飛行で記録を打ち立てて人気者になったそうです。
女性で初めて大西洋単独横断飛行を成し遂げ、アメリカでは今でも国民的な英雄だ。
そんなアメリアの人生と飛行中に行方不明となってしまったミステリーに迫ります。
最後の飛行は1937年に赤道上世界一周飛行を目標に行われたものだった。
だが7月上旬に南太平洋を飛行中に行方不明となり、大規模な捜索が行われたにもかかわらず飛行機の残骸なども見つかっていないことから今でもミステリーとなっている。
大戦前夜というべき時にドラマティックな終わり方をしたヒロインだったからこそ、今でも人気なのだろう。
本著はジャーナリストが公開された公文書や現地での調査を通じて、アメリア失踪の謎に迫っています。
まずは伝記のようにアメリアの育った家庭について書かれている。
上昇志向が強く夫に尽くすタイプの母親と、アル中で仕事も家庭も失敗した父親。
家庭で居場所がなくなっていくと自立心に富んだ人格が形成されていくのでしょうか。
結婚した相手もアメリアの宣伝担当だったし、飛んで有名になっていく人生が全てだったようにも見える。
冒険飛行が人気でもあり、そして戦争の影がさしてくる時代でもあり。
アメリカはルーズベルト大統領の下、太平洋の軍事展開を想定した行動を始めていた。
日本軍が占領する太平洋の島々だったが、民間パイロットならばその様子を撮影できるのではないか。
そういう発想が生まれてくるのは当然だっただろう。
有名であるからこそ、アメリアが選ばれたのも必然だったのかもしれない。
だがなぜ彼女の飛行機は遭難したのだろうか。
事故だったのか、それとも撃墜されたのか。
トーキョーローズの話も絡ませて日本軍に捕虜となった説を著者は推している。
非常に詳しく調べてはあるが、やはり決定的な証拠には欠けている気もした。
もし本当に日本軍がアメリアを手に入れていたとしたら、もっと有効に活用したと思うしね。
1994年に書かれた本なので、21世紀に入ってからの新たな情報は出てこない。
だがアメリアのチャレンジ精神は今でも赤い飛行機と共に空を飛び続けているんだろう。
どちらかといえばナイトミュージアムに出てくるスミソニアン博物館のアメリアのイメージの方が強いですが。
リンドバーグと同じように冒険的な飛行で記録を打ち立てて人気者になったそうです。
女性で初めて大西洋単独横断飛行を成し遂げ、アメリカでは今でも国民的な英雄だ。
そんなアメリアの人生と飛行中に行方不明となってしまったミステリーに迫ります。
最後の飛行は1937年に赤道上世界一周飛行を目標に行われたものだった。
だが7月上旬に南太平洋を飛行中に行方不明となり、大規模な捜索が行われたにもかかわらず飛行機の残骸なども見つかっていないことから今でもミステリーとなっている。
大戦前夜というべき時にドラマティックな終わり方をしたヒロインだったからこそ、今でも人気なのだろう。
本著はジャーナリストが公開された公文書や現地での調査を通じて、アメリア失踪の謎に迫っています。
まずは伝記のようにアメリアの育った家庭について書かれている。
上昇志向が強く夫に尽くすタイプの母親と、アル中で仕事も家庭も失敗した父親。
家庭で居場所がなくなっていくと自立心に富んだ人格が形成されていくのでしょうか。
結婚した相手もアメリアの宣伝担当だったし、飛んで有名になっていく人生が全てだったようにも見える。
冒険飛行が人気でもあり、そして戦争の影がさしてくる時代でもあり。
アメリカはルーズベルト大統領の下、太平洋の軍事展開を想定した行動を始めていた。
日本軍が占領する太平洋の島々だったが、民間パイロットならばその様子を撮影できるのではないか。
そういう発想が生まれてくるのは当然だっただろう。
有名であるからこそ、アメリアが選ばれたのも必然だったのかもしれない。
だがなぜ彼女の飛行機は遭難したのだろうか。
事故だったのか、それとも撃墜されたのか。
トーキョーローズの話も絡ませて日本軍に捕虜となった説を著者は推している。
非常に詳しく調べてはあるが、やはり決定的な証拠には欠けている気もした。
もし本当に日本軍がアメリアを手に入れていたとしたら、もっと有効に活用したと思うしね。
1994年に書かれた本なので、21世紀に入ってからの新たな情報は出てこない。
だがアメリアのチャレンジ精神は今でも赤い飛行機と共に空を飛び続けているんだろう。
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好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
この書評へのコメント
- keena071511292019-08-10 19:33
僕がアメリア・イヤハートのことを知ったのは
『アメリアの島』という小説で
それ以降 この名を目にしたことはありません
アメリカと日本では全く知名度が違うんでしょうねクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:新潮社
- ページ数:246
- ISBN:9784102462010
- 発売日:1995年06月01日
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