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DBさん
DB
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イタリアのスケッチ旅行の本
ダヤンの紀行文、イタリア編です。
表紙を見ればわかる通り、筆者が自分自身をダヤンに変身させてイタリアのあちこちでスケッチしたものが挿絵になったエッセイです。

ローマを中心にフィレンツェ、ヴェネツィアといった北側からナポリ、ポンペイ、アルベロベッロにマテーラといった南の観光スポットを巡る。
そして最後にシチリアですね。

まずはローマ、オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」に影響されて、ヴェスパで街を走ってみたそうだ。
昔バイクを買うときに独特の形が面白くてヴェスパも候補に入れたことがある。
形がハチに似ているのかエンジン音がハチの羽音みたいなのかは知らないけれど、さすがに輸入品だけあって同じ排気量のスクーターの倍くらいの価格だったのであきらめたんだった。
もしまたバイクを足にするような環境になったら今度こそヴェスパでもいいかなとは思ったけど、ローマでヴェスパを乗り回すのは危険そうだ。
重心が高いうえに石畳でがたつく道、慣れない右側通行に周りの運転は荒い。
いい勉強になりました。

アルベロベッロやマテーラ、ポンペイ遺跡は昔観光ツアーに連れられて訪れたことがあり懐かしかった。
ナポリは泊っただけでホテルの外に出るなと言われたので観光しなかったんだけど、今思えば冒険してみればよかった。

三分の一くらいがシチリアの話になっています。
パレルモの市場は活気が伝わってくるし、シチリア人が一番美しいという山頂の町エリチェにはぜひ行ってみたい。
シラクサではアグリツーリズモに宿泊したそうで、料理もワインも美味しそうです。
シチリアの赤ワイン美味しいのが多くて好きだけど、今度白とドルチェワインも探してみよう。
巻末にアグリツーリズモで泊まったところのマンマの手料理のレシピが乗っているのも参考になります。

ひとつの街に数ページのエッセイなんだけど、情景やそこに住む人が浮き上がってくるのはうまいなと思った。
電車がこないとか道に迷ったなんていうアクシデントもハッピーに変えれるのはダヤンのおかげなのかな。
マテーラまで行きたいけど誰かのせて行ってとバス停で叫ぶ勇気も重要なようです。
そして今度はトゥルッリや農家に泊まってみたり、マテーラでサッシの中を覗いて歩いてみたりしてみたいと思いました。
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DB
DB さん本が好き!1級(書評数:2034 件)

好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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