茜さん
レビュアー:
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犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。
偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。
そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。
一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。
S&Mシリーズの第3弾です。
このシリーズを読んでいると天才と言われたり偉大と言われる人が作中に登場する。
それがまた面白いパーツのひとつだと思う。
そして、外せないのが犀川と萌絵の会話もひとつのエッセンスだ。
あるシーンで萌絵が
「宇宙ステーションみたい・・・」と囁くが犀川が
「宇宙ステーションに行ったことあるの?」と言う。
それに対して萌絵は、
「あら、先生ないの?」と聞き返すシーンがあるのだけれど、そう聞き返すということは萌絵は行ったことあるんかいっ!?と読みながら突っ込んでしまいました^^;
いくらお嬢様設定だと言われてもさすがにそれはと苦笑してしまいました。
このようなちょっとしたユーモアも挟んであるのも面白い理由のひとつです。
そして、天王寺翔蔵博士が出した問題も興味深かった。
「五つのビリヤードの玉を真珠のネックレスのようにリングにつなげてみるとしよう。玉にはそれぞれナンバーが書いてある。さて,この五つの玉のうち幾つ取っても良いが,隣どうし連続したものしか取れないとしよう。一つでも二つでも五つ全部でも良い。しかし離れているものは取れない。この条件で取った球のナンバーを足し合わせて1から21までのすべての数ができるようにしたい。さあ,どのナンバーの玉をどのように並べてネックレスを作ればよいかな?」
これは簡単そうに思えて実は難しい。
作中に答えは明示されている訳ではないので解答はわからなかったのでネットで調べたら解答があったけど、即答は無理だなと思いました。
作中の終盤で萌絵が犀川に出した問題も面白かった。
「8、8、3、3で24を作れます?」
犀川は即答する「全部掛けて、ルートに入れれば良い」
しかし、萌絵は四則演算だけしか使ってはいけないと言う。
作中で犀川は解答をすぐ見つけるけれど、どなたかわかる人はいますか?
わかった方は賢い人ですね^^
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
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- 出版社:講談社
- ページ数:486
- ISBN:9784062646147
- 発売日:1999年07月15日
- 価格:730円
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