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※ネタバレ注意!

織田信長とは無関係な、じゃないほうのオダ家の戦国時代を描いた物語。エンタメとしては楽しいが後半は史実に沿った部分が多いのか尻つぼみになった。

  • じゃないほうのオダ【Kindle】
  • by
  • 出版社:小学館
じゃないほうのオダ【Kindle】
生涯で9回も本拠地の城を攻め取られた男の半生を描いた戦国武将もの。
ちがうほうのオダの物語。
家のルーツは古い。鎌倉御家人のあの八田知家の子孫というのだから名門です。鎌倉幕府の「13人の合議制」の一員にも選ばれた人です。

常陸の国、佐竹家に隣接する小大名の小田家。その殿様は勇気はあるが知力がない。故に、野戦に出るとほとんど負けている。
あの上杉謙信相手に正面から堂々と戦いを挑むというあほうです。
たしかに魅力的な殿様ではあるが、ブレーキ役の重臣や忍びの者の手助けで何とか生き延びているという体たらく。
それでも初期はそれなりに強かったようです。
物語は忍びの者である従者の視点で描かれている側面が強く、だから楽しい。アウトラインは史実なのだと思いますが、忍びの者駒蔵の師匠の話しとかはちょっとありえません。

家臣が上杉謙信のところに降伏の使者として行くのですが、その時の口上がいい。

>>輝虎公の大義は関八州の秩序ならば、我が主君の使命は筑波嶺の麓のこの小さな土地と民を守る。墨守の大義にござります。

墨守、つまりこの土地を守ること。野心などはなく、ただ、この土地と民の安寧だけを願っている。それが小田家でした。

弱くはないのだけど、殿様に戦略がない。頭に血がのぼると、すぐに野戦をし正々堂々と戦おうとする。戦国の世に無策で戦うのは、よほどの強兵がなくてはならないが、さほどでもない。

つまり、おバカである。
民に優しいので慕われているが、さすがに晩年はみんなに見放されてしまう。
この話し、そこそこ楽しいのですが、史実とはかなり離れている感じがしてならない。マイナーな武将だから、そうなるのかもしれない。



2026 4 29

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  • 掲載日:2026/04/29
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