1962年生まれ(独身)の御厨謙氏の『キャバクラ店員へとへと裏日記』(鉄人文庫)を読みました。
三五館シンシャから出ている『〇〇〇〇日記』シリーズにも似た本です。自分自身の職業体験にともなう「トホホ」日記といった感じでした。
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仕事を辞めて「無職」状態のまま、母の年金だけを頼りに、認知症の母を7年間も自宅で介護し続けてきたものの、手に負えなくなり、施設に預けることに。当然、自活のための収入が必要になり、数年ぶりに「再就職」。48歳になっていた中年男が介護明けに選んだ再就職先は……。デリヘルドライバー、キャバクラボーイ、セクキャバのキッチンボーイ……。時給は2000円弱?
まぁ、家族がいなくて(母は年金で介護施設に入り?)自分一人だけなら、一軒家の自宅もあり、なんとかやっていける? 自宅には、時々、職場の「女性」が避難所(?)として、「下宿」することもあったそうです。
ご本人の筆致を信じれば、マジメな男として、職場の女性にもほぼ手をつけず、誠実に仕事をこなしていたようです。キャバクラ嬢たちの「指名」争いの内幕や生態(性態?)など、現場にいなくては知ることのできない内幕なども多少あり、退屈せずに読むことはできました。
でも、スーパーの特売で、妻の飲むボトルコーヒー(一リットル入り)を数円でも安ければそれを探し求めて三千里の特売の旅をしている私からすれば、乾杯ドリンクが数千円だのボトルが数万円などという世界はまったく無縁です。そもそも、仕事でやむをえずその類の施設に似たところに入ったことはありますが、当然ながら「喫煙天国」の世界。
いまはどうか知りませんが、そんなタバコ臭いところなど、死んでも行きたくありません?
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ということで、余計な出費をすることなく、清く正しい人生を過ごしてきた我が身。価値観の異なる世界を垣間見る程度の好奇心からの一冊でした。
シニア世代の再就職先として意外といいのかもしれません。経営者からすれば、店の子に手を出す恐れが少ないし?
では、ごきげんよう。
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