1967年生まれの瀬戸内みなみ氏の『わが人生に悔いなし』(飛鳥新社)を読みました。
横尾忠則、三浦雄一郎、椎名誠、川淵三郎、デヴィ・スカルノ、佐藤愛子、クリヨウジ、海老名香葉子、鎌田實、船村徹、小泉武夫、ちばてつや、舟木一夫、農口直彦といった著名人へのインタビューを通じて、各人の人生哲学的なものを引き出したインタビュー集でした。
1967年生まれの著者からすると、登場する方々は「父親」「母親」に相当する世代かと。すでに亡くなった方もいます(船村徹、クリヨウジ)。また、ここに登場されている方々は自叙伝も書いていて、私も何冊か読んだ記憶があります。
ちばてつやさんの『ちばてつや自伝 屋根うらの絵本かき』(新日本出版社)、『カラー版 ちばてつや自伝 屋根うらの絵本かき』(双葉社)やデヴィ・スカルノさんの『デヴィ・スカルノ自伝』(文藝春秋)、『デヴィ・スカルノ回想記 栄光、無念、悔恨』(草思社)などです。そういう自叙伝と多少重複するところが本書にも出てくるのは仕方ありません。
逆にあまり知らない人に関しては、へぇ、そういう生い立ちだったんだ、そういう苦労があったんだ、そんな自叙伝を出しているんだ、読んでみようかなと認識を新たにしたりもしました。
正確には『わが人生に悔いなし』というわけではなさそうですが、功成り名を遂げた方々ばかりですから、若い時の苦労も、よき思い出話として振り返ることができている点で、『わが人生に悔い(少)なし』であるのは間違いないと思われます。
戦後生まれはお一人だけ(鎌田氏は1948年生まれ)いますが、それ以外は戦前戦中生まればかり。もちろん、戦争に兵士として参加した人はいませんが、空襲体験などもおありの方々も。戦争で兄弟を亡くした方も。
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どんな人もある意味で波瀾万丈で、悲喜交々の人生を歩んでいることを改めて確認させられました。「隣の芝生は青い」云々とよく言われますが、著名人も無名人も人生において大きな差はないといえるのかもしれません。
もっと偏差値の高い大学に入っていれば、もっと美人(イケメン)の配偶者をもらっていれば、もっと給与の高い会社に入れれば、もっと賢い子供を授かっていれば……そんな高望みをして、それが得られていないから『わが人生は悔いだらけ』なんていう人もいるかもしれませんが。
私の場合、『わが人生、可も不可もなし』といったところでしょうか。大学時代の成績は「優良もたまにあれば、可もあり、不可も……」といった感じだったかと。
では、ごきげんよう。
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