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わたしもかつてはピッカピカの一年生だった

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • 【オールカラー版】「小学一年生』100年の現代史
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  • 出版社:論創社
【オールカラー版】「小学一年生』100年の現代史
「ピッカピカの一年生」といえば、小学館の学年別学習雑誌「小学一年生」のCM。
 誰もが一度は目にしたり耳にしたりした学習雑誌「小学一年生」が創刊されたのが、1925年。まさに100年になる。
 ちなみに、学年別学習雑誌としては「小学五年生」「小学六年生」が1922年に先行して創刊されていたらしい。
 しかし、少子化などの影響もあって、学年別学習雑誌は休刊が相次ぎ、
 現在は「小学一年生」だけが刊行を続けている。
 そんな「小学一年生」の100年とはどんな時代であり、雑誌はどのように変遷していったかをまとめたのが、
 元編集長でもあった野上暁さんの『『小学一年生』100年の現代史』である。

この本を読み終わって思い出したのは、自身の小学生の頃のことだ。
 当時町の本屋さんで学習雑誌を定期購読していて、発売日になると本屋さんが家まで宅配してくれていた。
 今ではこんなサービスもほとんどないだろうが、子供の頃には毎月決まった日に届く学習雑誌が楽しみだった。
 しかも、学年別の学習雑誌だったので、弟の学年分のそれまで読むことができて、
 それもまたうれしかった。
 こんなふうに思い出させてくれるのは、この本の図版がオールカラーできれいだからだろう。
 ちょうど自分が学年別学習雑誌を読み始めた頃から、その中身も漫画であったりテレビの怪獣ものであったりと、
 学習よりエンターテイメント性を高めているのがよくわかる。

 そして、著者も書いているように、実は100年のうち戦後は80年あるが、
 この本では戦前の姿に4割強を割いている。
 というのも、児童向けの雑誌でありながら、時の政局に影響されていった事実を書き残しておきたいという
 出版人としての矜持を見ることができる一冊でもある。
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  • 掲載日:2026/04/07
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