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円山応挙の門人だった長沢蘆雪。かわいい狗子図や童子の絵ページを開くとかわいいがいっぱい。

  • レビュアー: さん
  • 本が好き!1級
  • 長沢蘆雪 「かわいい」を描く筆
  • by
  • 出版社:東京美術
長沢蘆雪 「かわいい」を描く筆
 3月から5月にかけて府中美術館で開催されていた「春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪」展を観に行こうと思っていた。行くつもりでいたのが、いつのまにか前期展示が終わり、あっという間に終了!行こうと思ったらすぐにでも行かなければだめだ。という訳であきらめきれないこの気持ちをなんとかすべく、図書館から画集を借りて来た。

 かわいい~と思わずにんまりしてしまうほど、蘆雪の狗子図や子どもの絵は心を和ませる。美術館なびのサイトを見ると開幕後、すぐに完売となったグッズがあるそうだ。それが「江戸わんこがコロコロ 芦雪犬マスコット」なんと、かわいい。私も欲しかった!なんで行かなかったのだろうと悔やんでも悔やみきれない。

 気を取り直して、応挙の門人だった蘆雪は応挙の狗や童の絵をまねて描いたらしいが応挙の絵とはまた違った蘆雪さがあるという。私は蘆雪の狗の絵のほうが、なんか好ましい。まるっこいフォルムにうるうるした目がなんとも言えない。しかし、この画集の最初のページに描かれた長春孔雀図は、なんと美しいのだろう。これは初めて見た。応挙も孔雀を描いているけれど、岩の上に立つ孔雀の姿が凛々しい。蘆雪の孔雀は背景の花に負けないほど孔雀の羽が美しい。蘆雪が描いた女性の絵「楚蓮香図」は初めて見た。
これも展示されていたんだ。見たかったなあと思う作品はまだまだあって「十二支図」は、十二支がパズルのように重なりあって描かれており、見事!と犬年がない?と思ったら虎のしっぽにじゃれついている。

 唐子睡眠図は、観たことがあり眠っている子どもの姿がなんともいえない。子どもの絵と言えば、中国に実在した郭子儀という政治家は孫が数十人もいたことから江戸時代、子孫繁栄の画題として好んで描かれたそうだ。この絵も見たかったなぁ、と未練がましい。何はともあれ、見過ごした私にとっては、この画集は楽しませてくれたうえに、和ませてくれました。

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  • 掲載日:2026/05/21
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