時にレシピをはしょって失敗したり。阿川さんの気取らない料理や食事が楽しそうで、こちらもご相伴に預かったような気持ちになります。
台湾料理に舌鼓
台湾の蒸しパン・銀絲巻が美味しくて、台湾に行くたびに大量の銀絲巻を買って帰る阿川さん。その様子に「ハイジの白パン」を思い出してしまいました。
アルプスの少女ハイジも、白パンをバスケットにたくさん積めてアルムに帰りましたから。
母の味をアレンジした娘の味
阿川佐和子さんの料理エッセイで大好きなのは、「ありあわせ」を使うところです。それも、計画的に使うんじゃなくて「これも入れてみるか」という、チャレンジングなところ。
ティラミスづくりにマスカルポーネチーズは使うものの、そのほかは家にある古いバームクーヘンや古いコーヒーを再利用しています。
お母様のレシピのテールスープは、真面目に作ると8時間(!)もかかるため、作業を省略し、ここでもまた、ありあわせの食材を入れる阿川さん。
それでもそれなりに美味しくできるため短縮版が「娘の味」になったのだそう。
失敗も書く料理エッセイ
失敗談を書いた料理のエッセイって珍しい。向田邦子も森茉莉も書いていないと思います。
でも、アガワさんは違います。失敗したことを堂々と書いています。そこが親近感があって好きなんですよね。
コーヒーは便秘にいいらしいと聞き、家の中を探したら古いコーヒーがでてきた。淹れて飲んでみると…。
やはり、コーヒーは新しいのに限る
ですって(笑)
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