mari002さん
レビュアー:
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ピュアだった子供時代の気持ちにちょっとだけ戻れる読書体験
主人公の少年マイケルが家族と引っ越してきた家には古びたガレージがあった。そこで出会った「スケリグ」。埃にまみれ、虫の死骸に囲まれ、痩せ衰えて今にも崩れ落ちそうな彼。臭いまで伝わってきそうだ。皮肉屋で不可思議な存在。彼にアスピリンやテイクアウトの中華料理、27番と53番を届けるマイケル。
マイケルの妹の赤ちゃんは病を抱えており、両親、特に母親は病院に付きっきりで憔悴。マイケルは父親と家の修繕をしたり庭の草むしりをしたり、隣に住む学校に通っていない少女ミナと過ごす。そしてミナとスケリグの秘密を共有する。
子供の頃に読んでいたら、マイケルやミナに入り込んでいただろう。今は、両親の不安や悲しみにも共感できる。
タイトルの「肩胛骨は翼のなごり」から天使を想像するが、それとは程遠いスケリグの容姿や言動。なのに彼が佇む姿が美しく、その翼を想像するとため息が出そうだ。自分の肩胛骨を思わず触ってしまう。
子供の頃、うちは田舎なので移動図書(車で巡回)で毎週本を借りるのが楽しみだった。
毎回待ちきれないくらいワクワクして、1冊読むごとにノートに感想文を書いてた。
そんなピュアだった子供時代の気持ちにちょっとだけ戻れた気がした。
マイケルの妹の赤ちゃんは病を抱えており、両親、特に母親は病院に付きっきりで憔悴。マイケルは父親と家の修繕をしたり庭の草むしりをしたり、隣に住む学校に通っていない少女ミナと過ごす。そしてミナとスケリグの秘密を共有する。
子供の頃に読んでいたら、マイケルやミナに入り込んでいただろう。今は、両親の不安や悲しみにも共感できる。
タイトルの「肩胛骨は翼のなごり」から天使を想像するが、それとは程遠いスケリグの容姿や言動。なのに彼が佇む姿が美しく、その翼を想像するとため息が出そうだ。自分の肩胛骨を思わず触ってしまう。
子供の頃、うちは田舎なので移動図書(車で巡回)で毎週本を借りるのが楽しみだった。
毎回待ちきれないくらいワクワクして、1冊読むごとにノートに感想文を書いてた。
そんなピュアだった子供時代の気持ちにちょっとだけ戻れた気がした。
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仕事が忙しくてあまりログインできてません。
海外SFが好きです。
こちらに参加するようになって、読書の幅が広がりました。
よろしくお願いします!
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:0
- ISBN:9784488543020
- 発売日:2009年01月22日
- 価格:735円
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