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『アニータの夫』にならなくて私は幸せでした?
♪私バカよね おバカさんよね うしろ指うしろ指さされても アニータ一人に命をかけて耐えてきたのよ今日まで
1975年生まれの坂本泰紀氏の『アニータの夫』(柏書房)を読みました。
著者は朝日新聞記者。記者として青森総局に勤めていたことがあって、そのとき、チリからやってきていたアニータ・アルバラードという女に十数億円も貢いだ青森県住宅供給公社勤務の千田郁司の巨額横領事件に遭遇。その取材を続け、千田の出所後もしばしば面談し取材。アニータの住むチリにもでかけ、彼女への突撃取材なども試みてまとめたのが本書です。
人生の偶然というのか、千田がアニータと出会ったのも「偶然の産物」(詳細は本書をお読みください)。でもある意味でそれは必然だったのかもしれません。アニータに関しては、彼のロングインタビューに応じたわけでもなく、彼女の手記本『私はアニータ』(扶桑社)などに依拠したりしています。現地での彼女の評判(毀誉褒貶あり)を通じてのアプローチなどは参考にはなりました。
所詮は「犯罪者」(男)の言い分を淡々と紹介したもので、疑いだしたらキリがありませんが、まぁ、ほぼ体験した事実を正直に述べてはいるのだろうとは思いました。
千田はカラオケは巧くて安全地帯の『碧い瞳のエリス』や、松山千春の『恋』や、さだまさしの『関白宣言』などが十八番だったとか。アニータは小林旭の「腕に虹だらけ」が唯一の持ち歌だったとのこと。
それにしても、読了して、細川たかしの「心のこり」を思い出しました。
私バカよね おバカさんよね
うしろ指うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて
耐えてきたのよ今日まで
秋風が吹く港の町を
船が出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く
~~~~~~~~~
私が千田だったら、こんな替え歌にします?
私バカよね おバカさんよね
うしろ指うしろ指 さされても
アニータ一人に命をかけて
耐えてきたのよ今日まで
秋風が吹く港の町を
船が出てゆくように
私もチリに逃げるわ 明日の朝早く
~~~~~~~
親方日の丸の「公社」ならではの杜撰な経理システムがあって、その責任者が千田一人だったということが、何億円もの使い込みが長年発覚しなかった結果となったようです。その杜撰な共産主義的公社の欠陥はよく分かりました。安く売れる土地を少し高く売ったりとか。なんのための公社?
県のお偉方の天下り先のようなところで、やる気のない公務員が支配するぬるま湯の世界だったようです。
関係者が責任をとって、いくらかは「補償」「補填」もしたようですから,納税者としては、してやったり?
======================
〈刑務所から出所後の2024年、千田は米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の通訳、水原一平の事件に強い関心を抱いたという。大谷の口座から不正送金をしたとして銀行詐欺罪などに問われた水原。千田は『ずうずうしいかもしれないけど、水原さんの事件と俺の事件は似ている』と持論を披露した〉
〈向こうは詐欺で俺は横領だけど、信用や信頼を武器にして、他人の金を盗んだのは一緒〉〈水原さんはドジャースの職員で、俺は公社の職員だった。同じサラリーマンで有名でもなんでもない。大谷さんがいるから水原さんは有名になって、俺もアニータがいるからマスコミに追っかけられている。彼は大谷さん、俺はアニータ。相手方がいなければ、こんなことになっていない。そういう共通性も似ているなあって〉
出所後、仕事を探しても、犯罪歴がバレて長続きせず。気がつけば「生活保護」暮らし。刑務所でも14年。「税金」を誤魔化し女に貢ぎ、逮捕後はこれまた税金で食いつないでいる状況。
千田は1957年生まれですから、私とほぼ同世代です。「人生は偶然の連鎖」と坂本さんに千田はよく語っていたそうです。たしかにそうでしょう。
しかし、千田はアニータと「結婚」する前に、日本人女性(多分?)とも二度結婚もしていたとのこと。またアニータに貢ぐ前から不正横領をしていたそうですから、ある意味で「札付き」?ともいえますね。
アニータもまた札付きの性悪女だったかもしれませんが、彼女の毒牙に一方的にはまったというわけでもないでしょう。お互いさま?
それにしても安易に国際結婚したり、何を書いているか不明のチリ語の文書に安易に署名したりして墓穴を掘ったり? 子供が生まれるからといわれて送金したら、死産? 実は黒い肌の赤ん坊だった?
油断大敵、因果応報、自業自得の側面が強い。
私も「偶然の連鎖」で結婚したり、就職先を選んだりしましたが、私の選んだ人は、アニータほど「狡賢い」「金の亡者」ではなかったのは幸いでした? 人生の伴侶の選択。これは個々人の意志で賢い選択が可能です。くれぐれも早まらず、間違えず?
では、ごきげんよう。
著者は朝日新聞記者。記者として青森総局に勤めていたことがあって、そのとき、チリからやってきていたアニータ・アルバラードという女に十数億円も貢いだ青森県住宅供給公社勤務の千田郁司の巨額横領事件に遭遇。その取材を続け、千田の出所後もしばしば面談し取材。アニータの住むチリにもでかけ、彼女への突撃取材なども試みてまとめたのが本書です。
人生の偶然というのか、千田がアニータと出会ったのも「偶然の産物」(詳細は本書をお読みください)。でもある意味でそれは必然だったのかもしれません。アニータに関しては、彼のロングインタビューに応じたわけでもなく、彼女の手記本『私はアニータ』(扶桑社)などに依拠したりしています。現地での彼女の評判(毀誉褒貶あり)を通じてのアプローチなどは参考にはなりました。
所詮は「犯罪者」(男)の言い分を淡々と紹介したもので、疑いだしたらキリがありませんが、まぁ、ほぼ体験した事実を正直に述べてはいるのだろうとは思いました。
千田はカラオケは巧くて安全地帯の『碧い瞳のエリス』や、松山千春の『恋』や、さだまさしの『関白宣言』などが十八番だったとか。アニータは小林旭の「腕に虹だらけ」が唯一の持ち歌だったとのこと。
それにしても、読了して、細川たかしの「心のこり」を思い出しました。
私バカよね おバカさんよね
うしろ指うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて
耐えてきたのよ今日まで
秋風が吹く港の町を
船が出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く
~~~~~~~~~
私が千田だったら、こんな替え歌にします?
私バカよね おバカさんよね
うしろ指うしろ指 さされても
アニータ一人に命をかけて
耐えてきたのよ今日まで
秋風が吹く港の町を
船が出てゆくように
私もチリに逃げるわ 明日の朝早く
~~~~~~~
親方日の丸の「公社」ならではの杜撰な経理システムがあって、その責任者が千田一人だったということが、何億円もの使い込みが長年発覚しなかった結果となったようです。その杜撰な共産主義的公社の欠陥はよく分かりました。安く売れる土地を少し高く売ったりとか。なんのための公社?
県のお偉方の天下り先のようなところで、やる気のない公務員が支配するぬるま湯の世界だったようです。
関係者が責任をとって、いくらかは「補償」「補填」もしたようですから,納税者としては、してやったり?
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〈刑務所から出所後の2024年、千田は米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の通訳、水原一平の事件に強い関心を抱いたという。大谷の口座から不正送金をしたとして銀行詐欺罪などに問われた水原。千田は『ずうずうしいかもしれないけど、水原さんの事件と俺の事件は似ている』と持論を披露した〉
〈向こうは詐欺で俺は横領だけど、信用や信頼を武器にして、他人の金を盗んだのは一緒〉〈水原さんはドジャースの職員で、俺は公社の職員だった。同じサラリーマンで有名でもなんでもない。大谷さんがいるから水原さんは有名になって、俺もアニータがいるからマスコミに追っかけられている。彼は大谷さん、俺はアニータ。相手方がいなければ、こんなことになっていない。そういう共通性も似ているなあって〉
出所後、仕事を探しても、犯罪歴がバレて長続きせず。気がつけば「生活保護」暮らし。刑務所でも14年。「税金」を誤魔化し女に貢ぎ、逮捕後はこれまた税金で食いつないでいる状況。
千田は1957年生まれですから、私とほぼ同世代です。「人生は偶然の連鎖」と坂本さんに千田はよく語っていたそうです。たしかにそうでしょう。
しかし、千田はアニータと「結婚」する前に、日本人女性(多分?)とも二度結婚もしていたとのこと。またアニータに貢ぐ前から不正横領をしていたそうですから、ある意味で「札付き」?ともいえますね。
アニータもまた札付きの性悪女だったかもしれませんが、彼女の毒牙に一方的にはまったというわけでもないでしょう。お互いさま?
それにしても安易に国際結婚したり、何を書いているか不明のチリ語の文書に安易に署名したりして墓穴を掘ったり? 子供が生まれるからといわれて送金したら、死産? 実は黒い肌の赤ん坊だった?
油断大敵、因果応報、自業自得の側面が強い。
私も「偶然の連鎖」で結婚したり、就職先を選んだりしましたが、私の選んだ人は、アニータほど「狡賢い」「金の亡者」ではなかったのは幸いでした? 人生の伴侶の選択。これは個々人の意志で賢い選択が可能です。くれぐれも早まらず、間違えず?
では、ごきげんよう。
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現代史関連の本や雑誌が好きです。そうした本の紹介をしていきたいと思います。皆様の読書の参考、そんな本があるのかとの発見があれば幸いです。
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- 出版社:柏書房
- ページ数:0
- ISBN:9784760156528
- 発売日:2026年01月26日
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