レビュアー:
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「NHK」といえば、やはり「解体すべし」となるのでしょうか?
そのうち「受信料のおしらせ」ではなく「解体のおしらせ」が流れるようになるのでしょうか?
西村幸祐氏の『オールドメディアのラスボス NHK解体新書』(ワニブックス)を読みました。
本書は2014年に刊行された『NHK亡国論 公共放送の「罪と罰」、そして「再生」の道』(KKベストセラーズ)を大幅に加筆修正して改題したものです。
GHQによる占領時代のNHK支配・洗脳工作やこれまでの左翼的な番組(「Japanデビュー」等々)の問題点などの指摘がなされています。新聞雑誌の偏向報道は「活字」という証拠が残るので、後日の検証もしやすいのですが、テレビ番組は「映像」なので、「活字」と比べて以前は証拠が残りにくかったのですが、ビデオやネットの普及もあって、後日の検証もしやすくなった面はあります。
とはいえ、やはり検証は手間隙かかります。その点、こういう本によって、映像検証がなされると、なるほどと納得もできます。
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旧著に新たな章として加筆されているのが「序章」の「高市早苗政権発足をどう伝えたのか?」です。西村さんは、NHKにいろいろと問題を感じつつも、夜7時のNHKニュースは「基本的に毎日チェックするようにしている」とのこと。というのも「おしなべて事実を客観的に伝達することに努めているように見える」からとのことです。私も惰性ですが、見ることが多いですね。
すると、私の記憶にはないのですが、去年の10月22日のニュースでは発足した高市内閣のスタートについて報道されたのですが、「マイナスイメージ・プロパガンダの手法『ダッチ・アングル』が映像の演出としてふんだんに使われていた」ことに驚愕したそうです。
「ダッチ・アングル」というのは、高市首相の会見や表情の映像を水平ではなく、右肩上がりにして撮影・放送する手法とのこと。
そうすることによって、「日常的な風景に非日常感を与える」もしくは「緊張感、不安定な印象を深める」ことができるそうです。ドラマなんかで、そういう映像を見ることはしばしばあったかのように思います。右肩上がりというか、斜めにするとか、そうすることによって「日常的な風景に非日常感を与える」というのはいいとしても、「緊張感、不安定な印象を深める」というのはいささか問題ありというわけです。
まぁ、実際のニュースの映像を記憶していないと、ピンとこない指摘ですが、放送当時、著者が旧ツィートで指摘して、それなりに問題(話題)になったそうです。
政権発足前後でしたか、高市首相に関して、なにか写りの悪い写真を使ってやるとほざいた通信社のカメラマンがいたそうですか、それに似たマイナス効果が「ダッチ・アングル」での撮影・放送で得られるのかもしれません。
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そういった専門的な技術論はともかくとして、Japanデビューの「アジアの“一等国”」などの偏向番組の指摘等々もあり、あぁ、あれは酷かったなということを思い出したりもしました。
NHK内部に、左翼文献ばかり読んだりした現代史オタクがいて、偏向番組を作ったりしている傾向があるのは事実でしょう。また、「上から目線」というのか、尊大な視点から、さまざまな研究者の研究をつまみ食いをして、安易に番組作りをしている点もあるのではないでしょうか。そのあたり、実体験に基づく「被害」体験を綴っていたのが、有馬哲夫氏の『NHK解体新書 朝日より酷いメディアとの「我が闘争」』(ワック)でした。
どちらも『NHK解体新書』。NHKの民営化? 検討されるべきかもしれません。
ニュースなどの前に「NHK受信料のおしらせ」ではなく「NHK解体のおしらせ」が流れるようになるのでしょうか?
それもまたよしかもしれませんね。自業自得ならば?
では、ごきげんよう。
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現代史関連の本や雑誌が好きです。そうした本の紹介をしていきたいと思います。皆様の読書の参考、そんな本があるのかとの発見があれば幸いです。
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- 出版社:ワニブックス
- ページ数:0
- ISBN:9784847062414
- 発売日:2026年02月10日
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