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『60代、日々好日時々ため息(まれに歓声?)』で過ごせればベターでしょうか?
1955年(昭和30年)生まれ唯川恵氏の『60代、日々好日時々ため息』(光文社)を読みました。2025年12月刊行の本です。
唯川さんは1955年生まれですから、1959年生まれの私より少し「年上の女」になります。刊行時は古希。月刊誌に連載されたエッセイをまとめたもので、今も連載は続いており、開始したのは2015年ですから、還暦になってから書き始めたものです。戦後生まれとはいえ、昭和のど真ん中生まれ。
もう若くないんだと実感させられるのは、徹夜仕事ができなくなったことや、食べ放題が苦手になったりした時……。
「以前は三時間ぐらいはぶっ通しで原稿に没頭したが、今は三十分が精一杯。集中力がなくなった上に、すぐ腰が痛くなるので長く座っていられない」
「若い頃は『思う存分食べてやる』とばかり張り切って出掛けたものだが、今はしんどい」「元が取れないと悟り、食べたいものを注文した方が、よほど効率がいいとわかるようになった」
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「食べ放題」に関しては、同世代の妻と共にまだ立ち寄っていますが、確かに昔ほどではなくなりつつあります。「飲み放題」もせいぜいでビール二杯に赤・白ワイン一杯ずつが限度。それを越えて飲むと眠気が帰宅時に襲ってきます。
電車の中での読書も、長距離通勤もなくなり(?)、老眼鏡を使用するようにもなり、立っている時は、読まなく(読めなく?)なりました。たまに出掛ける時、朝夕のラッシュ時に、私より年上に見える白髪の男女が、立っても本を読んでいる方がまれにいますが、ううむとうなってしまいます。
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最近、年齢を非公開にしている作家が増えていることへの違和感を唯川さんは表明もしています。同感です。この書き手は〇〇年生まれか、自分との歳の差、認識の差などを体感しながら本を読むこともあるのですから、生年をことさら「隠蔽」するのもちょっとヘンな流行ですね。
昨今の健康ブーム故に添加物などを警戒し、無農薬、オーガニック等々にこだわり、子供の食事にこだわる若い親の姿にも敬服しつつも、皮肉めいたことも書いています。
雑食というのか、「食べられるだけでも有難い」と、「ばくばく平らげてゆくタフな身体と精神も必要のはずである」と。そのあたり、曽野綾子さんも似たようなことを言っていたかと記憶しています。
コロナもあったし、身辺を清潔にするのは当然のことだとは思いますが、過剰になってもとは思うこのごろです。
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『60代、日々好日 時々ため息(まれに歓声?)』という書名と似た日々を私もここ数年過ごしています。還暦になってから7年、64歳で退職してから3年。古希まであと3年。お互いの両親はすでに死去。孫はいない。
今が人生の中で一番ベターでナイスな時期かもしれません。
シンプルライフともいうべき「晴耕雨読」の日々を過ごしていますから。
時々、「余計な雑用(仕事?)」が入ります。そうなると「晴耕雨読」が一時的に中断したりもしますが、対価として微々たる金額?とはいえ雑収入が入ってきます。これだけあれば(?)毎月一回は食べ放題店へ行けます?
妻はまだ「パート」で働いています。私よりは稼ぎが多い。それに年金で、貯金の目減りを減らして日々過ごしています。
まぁ、なんとかという感じですが、「老後」の人生、人さまざまです。共白髪でまだ元気に過ごしている我々のような夫婦もいれば、配偶者に先立たれたり、離婚したり……。
では、ごきげんよう。
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現代史関連の本や雑誌が好きです。そうした本の紹介をしていきたいと思います。皆様の読書の参考、そんな本があるのかとの発見があれば幸いです。
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- 出版社:光文社
- ページ数:0
- ISBN:9784334108250
- 発売日:2025年12月17日
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