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『世界自炊紀行』を読んで、なぜか、5キロ本体2980円のコメを「安い」と言ってはいけないと思いました? その心とは?

世界自炊紀行
1992年生まれの「自炊評論家」の山口祐加氏の『世界自炊紀行』(晶文社)を読みました。
2024年の間に全世界12か国、38家庭を取材し、それぞれ各国から2家庭を厳選し、合計24組の自炊事情を12種の自炊レシピと共に紹介した本です。巻頭口絵では各国の料理する光景などがカラー写真で紹介されていますが、本文の中に出てくる料理の写真は白黒です。これはちょっと残念。ここもカラーだと尚いいのですが、そうすると本代が高くなるのでしょうか(本書は税込2750円。文中写真もカラーにすると3000円を突破する?)。

出てくる国は、台湾、韓国、スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア、トルコ、メキシコ、ペルー、タイ、ベトナム、ラオスです。各国の普通の家庭に立ち寄り、いつもの食事をつくるところから取材をして味見もしていきます。

トルコの家庭では、「オスマンさん(夫)が家族を養い、エリフ(妻)さんは仕事もしつつ主に食事作りや家事を担当するという伝統的なムスリムの家族でありながらも、二人の間には思いやりがあり、互いのことを尊敬しているのが感じられた。私はこれまで、女性も男性も平等に働き、家事も分担することが理想的だとどこか思っている節があったのだが、彼らの姿を見て、こうした家族の在り方もまたとても素敵なのだと心から納得することができた」とのこと。けっこうなことですね。

我が家も、やはり料理を作るのは妻の仕事ですが、皿の準備やら片づけなどは近年私がやるようになりました。トルコの家庭もそのようですから、そういう役割分担でいいのでは?

なんでもかんでも「男女平等」を推進すればいいと思っているのは「多様化否定」にかえってなるでしょうね。
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そのほかに、著者の指摘でへぇと思ったのは、各国とも各国の自国の料理を「自炊」するのが多数派のようです。学校の給食にしても、自国料理を出すのが普通。日本のように和洋中その他…と多様化した自炊・食事スタイルは世界的に見ても珍しいようです。確かに、上記の12カ国の料理店は日本でもよく見かけます。私にとってなじみがないのは、ペルー、ラオスぐらい。

日本のスーパーで売られている食品は肉など衛生的に処理されている店ばかりですが、これも世界から見ると、普通ではないようです? まぁ、外国では肉にしても「剥き出し」で売られていますからね。
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余談ですが。

テレビジャーナリズムって、単細胞だなと思う時があります。昨日もある放送局のテレビニュースを見ていたら、お米が安いといって、どっかのスーパーが本体価格2980円(5キロ)で売りに出しているのを取り上げていました。

「お米が安くなって2000円台で売られています」というナレーションが聞こえて画面を見たのですが、要は本体価格が2980円で、税込だと3200円云々といった代物。言葉と価格は正確に言うべきです。ジャーナリズム失格でしょう。

ほんのこの前まで、ブレンド米でなくても特売なら税込1500円で購入していたことを記憶している私からすれば、まだまだ高価格。二倍以上じゃありませんか。

にもかかわらず、「安いわ」といった女性の声を拾っていましたが、ヤラセではないかと疑いました。
賢い消費者が、税込で3200円ぐらいするコメを安いなんていうわけがありません?

「コメは安くなってきている」との誤った見解を誘導するだけのテレビジャーナリズムの単細胞報道には呆れる次第です。

では、ごきげんよう。
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  • 掲載日:2026/05/01
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